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大沢商事の地下室
【SM 官能小説】

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貞操観念の果てに-2

「門村さんよ、具体的に話してもらえんかね?」
「そうですね……覚醒剤中毒の女が居ましてね」
「うん、それで?」
「事情は良く知りませんがね、30になってヤクに溺れて、とりわけヤクをキメてセックスするのに嵌っちまったって訳で……ウチじゃヤクは扱ってませんが、ヤクを手に入れるには金が要る、しかし、元々普通のOLですからね、そうそう持っちゃいません、で、副業にウチの息がかかってる店でデリヘル嬢をしてるんですがね、ヤクが切れてると硬すぎて客から苦情が来るし、ヤクをキメてると淫乱すぎて手に負えない、それを喜ぶ客も居ますがね、気持ち悪がっちまう客もいるんですわ」
「ギャップが大きすぎる……そういうわけなんだな?」
「まあ、直接見たわけじゃありませんが、何度かリピートしてる客に話を聞いたことがあるんですよ、最初に呼んだ時はヤクが切れてる状態だったそうで、その状態だと服を脱がすのも大変らしいです、そんなんだから半分レイプみたいな感じでコトを済ましたんだそうですが、その客はそういうのも面白かったらしくてリピートしたわけです、で、最初の時に覚醒剤中毒だって聞いてましたんでね、二度目の時は上積みしてもいいからヤクをキメて来てくれとやったそうですわ、そしたら豹変もいいところで、髪を振り乱してよだれを垂らしながら腰を振るのを止めないんだそうで、客が萎えると言われなくてもフェラしてきて、また跨る……で、最後は白目剥いちまって、その客もミイラになるかと思ったそうで……それぐらい淫乱になるらしいです」
「覚醒剤中毒ってのは恐ろしいもんだな、ま、そんな女も一度くらいは体験してみたい気もするがね」
「さすがに性豪ですね、いや、ヤクザもんがこういうこと言うのもなんですが、中毒から立ち直らせないとデリヘルでも使えませんよ、呼ばれた先で死んだりなんかしたらコトですからね」
「いつかは立ち直らせるとして、その女、一晩いくらで売る?」
「SMですか? それとも白黒で?」
「SMだ」
「そうですね……あの様子じゃ一晩責めたらニ、三日起き上がれないでしょうから……15万ってところですか」
「買った」
「どうするんで?」
「里子、その女を責めてみたいだろう?」
「ええ、それはもう……」
「わしもそれを見たい……恥を忍んで言うが、最近わしはすっかり勃たないんだ」
「大沢さんが……ですか?」
「ああ、寄る年並みには勝てない、ということなのかも知れんが、自信を取り戻せばなんとかなるものなら取り戻したいんじゃよ、その代金が15万なら安いものだ、おっと、里子にもギャラを出さんとな」
「私は存分に責められるのならタダでも……」
「そうはいかんよ、里子のギャラからすると……10万ってとこか?」
「その半分で充分です」
「せっかくだからな、同好の士も呼んで一緒に愉しみたい、里子もボンテージ姿を晒すことになるぞ」
「それはいつものこと、構いませんわ」
「そうか、それなら話は決まりだな、ただ、少し時間をもらいたい、ウチの事務所に使っていない地下倉庫がある、あそこなら声が漏れる心配もなくて良いんだが、少し手を入れんとな、再来週の日曜でどうだ?」
「夜ですか?」
「ああ、定休日は水曜だが日曜は定時退社デーにしとる、家族や恋人と過す時間も大切じゃろう?」
「私はそれで結構です」
「その女は?」
「会社には行ったり行かなかったりみたいですけどね、日曜なら間違いなく休みでしょう」
「それで決まりだ、門村さん、よろしく頼むよ」
「分りました、私も見に行っても構いませんかね?」
「もちろんじゃよ、その女を連れてきてもらわんといかんしな」


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