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変態学園の日常
【学園物 官能小説】

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第14話 29番日誌M-3



 ……そういうわけで、何度もグラウンドにボールを押さえにいったから、終わりのHRで砂まみれだったんです。 一応下足棟で砂を払ったつもりだったんですけど、髪や膣、お尻の割れ目にはどうしても砂が残っちゃって……教室を汚してすみませんでした。 




―― 6月○日 晴れ ――


 昨日に続き、ドッジボールのことを書くことにする。 本音をいうと、あんまり筆が進まないんだけど、他に書くこともないし、悔しいからこそ書いておかなくちゃって思うし。

 5限は昨日と同じで、5チームに分かれて対抗戦をした。 どのチームも(もちろん私たちも)キャッチングが見違えていて、中々勝負がつかなかったけど、一番勝ち数が多かったのは3勝した私たちと4班だ。 クラス的には『攻撃の5班』『守備の4班』っていう位置づけみたいだ。

 6限はクラス対抗試合をした。 8号教官がいきなり『次は試合を組んだから』とか言い出して、考える間もなく1組と2組でドッジボールの試合開始だ。 最初は『クラス全員VSクラス全員』で、結果は私たちの完敗。 人数が多過ぎたせいで動きが取れず、こてんぱんにやられた。 次は『選抜戦』で、各クラス7名の代表が試合をする。 1組からは、見るからに大柄で運動神経がよさそうな7人がコートに入り、2組からは『1班(1番〜7番)』を8号教官が指名した。 で、結果はまたしても惨敗。 【2番】さんが最後まで残ってボールを避け続けたから全滅は避けたものの、2組は誰一人倒せずに終わった。 最後は『勝ち抜き戦』だ。 1人ずつコートに入り、1VS1で全員倒れるまで勝負を続ける。 個人戦だけに勝ったり負けたりを繰り返すうちに、これも最終的には負けてしまった。 4人差だった。

 7限もクラス対抗だ。 今度は3組と2組の対戦だった。 結果は……6限と同じ。 3戦3敗で、圧倒的最下位になってしまった。 なんだこれ……いつも『勝つ側のチーム』にいたはずなのに、全くもってお話にならない完敗をくらう。 

 ……午後の授業が終わって、清々しく教室に戻る3組。 私たちはそうはいかない。 友達は黙りこくっているた。 そもそも全くいい所なしで負けたことが悔しいし、守備側の連続で汗と息切れが喉まで来ているし、教室に戻った時は全員どんよりしていたと思う。 たかがドッジボールに敗けただけなのに、私の中では、もっともっと大きなものが崩れた気分が拭えない。

 帰り道、みんなで約束をした。 

 このままでは終われない。 例え変質的な球技だろうと、敗けっぱなしは性に合わない。 また授業を通じて対抗試合をするかもしれないし、遅くても次の球技大会にリベンジするチャンスがある。 もし授業でドッジボールを再びする機会があれば、頭を使ってフォーメーションを決めて、きっちり借りを返さなくっちゃ、だ。 8号教官は手ぬるいから、私たちで戦術を考えて、選抜メンバーを考えて、来る球技大会に全力を出す。 

 やられっぱなしじゃ、終わりません。


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