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変態学園の日常
【学園物 官能小説】

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第9話 29番日誌H-1

〜 29番の日常 〜



―― 5月○日 晴れ時々狐雨 ――

 基礎体力のトレーニングが多かったから、8号教官に『縄跳び』を渡された時、ちょっとワクワクした。 でもすぐに考え直す。 幼年学校の縄跳びは楽しかったけど……学園の縄跳びがそう思える保証はない。 っていうか、多分ムリだろうなあって、心の底では分かってる。

 そもそも縄跳びの把手がエボナイト棒で、縄がタイトなゴム製な時点で凡その見当がついちゃうんだから、しょうがない。 思えば4月は『道具』を見るたびにどう使うのかビクビクしてた。 だけど1ヶ月が過ぎた今になっては、形状や素材である程度は使い方に確信がもてる。 それを進歩っていうのか、洗脳っていうのかは微妙だけど……少なくとも、私も学園に馴染んできたっていうか、成長したっていってもいいんじゃないかな〜と思う今日この頃。

 5限は『縄跳びの失敗の練習』をした。 縄に引っかかって失敗する時の心構えを鍛えるためだ。
 出席番号順にペアをつくり、私は【30番】さんがパートナー。 跳ぶ側と叩く側に分かれる。 私は最初に『叩く側』になった。 交互に『二重跳び』をして、叩く側が束ねた縄でもって、跳んでいる途中のパートナーを思いっきりひっぱたく。 跳ぶ側は、叩かれてもひるむことなく、縄跳びを続けなくちゃいけなくって。 最初に指示を受けた時は『叩かれる方がキツそうだな』と感じた。 (……う〜、文章にするのって難しいです。 自分で書いてても『は?』って思うんですが、ありのままに書いてるつもりです)

 でも、実際は逆で、叩く側の方が遥かに大変。 手加減して叩こうものなら、縄の勢いが弱くて縄跳びの邪魔になっちゃうから。 叩く側のミスで縄跳びが止まったら、教官の物凄い鞭が叩く側にとんでくる。 じゃあ思いきり叩けばいいかっていうとそうでもなくて、縄跳びの切れ目に合わせて叩かなくちゃいけないから、縄跳びのスピードを見切った上で叩かなきゃなんない。 ジッと縄の動きを見てるだけでヘトヘトになった。

 私が跳ぶ側の時は、おっぱいとか、お尻とか、たまにおまんこも叩かれたけど、時々『痛ッ!』てなるだけだ。 所詮縄跳びの縄で叩かれるだけなんで、普段教官にしばかれてる私たちにしたら、痛みのレベルは全然どうってことないわけです。  気を取られず二重飛びに集中していると、あっという間に1時間が経った。

 6限目は長縄だ。 エボナイト棒にゴム製の長い縄が繋いである。 7人ずつ5組に分かれて、制限時間内に連続して跳んだ回数を競う。 回し手の2人は、互いに背中を向けてから肩幅に足を広げ、各自上半身を折って自分の足首を握った。 そのまま軽く膝をまげて、お尻をつきだす。 肛門をなるたけ上に向けるためだ。 後はエボナイト製の把手を肛門に挿入して、お尻全体を使って縄を回す。 って、書くだけなら簡単でも、これが中々……二人の呼吸が合わないと碌に回せやしないし、よしんば息があったところで、お尻の動きが小さければ人が跳べる高さにならない。 結局息をピッタリ合わせた上で、地面スレスレまでお尻を下げてから爪先だちするまで持ち上げてようやく、縮こまった姿勢で縄を跳べるレベルになる。 だから、長縄を跳ぶ時の姿勢も限定されて、両手両足をつける『蛙スタイル』になっていた。

 8号教官は、各組ごとに跳び方やメンバー選考を任してくれた。 回し手は肛門の締まりが強い方がいいだろうし、跳び手は小柄な方がいい――みたいな感じで隣の組で【22番】さんが仕切っていたから、私達も真似っこした。 そういうわけで、回し手は私と【30番】さん。 ツルツルのエボナイト棒を落さないよう、特にお尻を下げる時に、力を込めて踏ん張って回した。 2分間に連続で全員が跳んだ回数は、私たちが最高4回、【22番】さん達の11回……先輩たちは100回跳んだこともあるそうだから、それに比べると情けない結果だ。 2学期の体育祭では『長縄』も重要な競技らしいから、練習を兼ねて本気をだしたんだけど……全然ダメだ。 本番前にはもうちょっと出来るよう、いつか練習しなくちゃって思う。



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