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キスの後で…
【女性向け 官能小説】

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-4


「そもそもなんで俺に折り返し電話しない?」
「だって・・・」
「だってなんだよ?」

「先輩の電話番号知らないんだも〜〜〜〜〜ん」

ベッドの中で、今まで我慢していた想いが一気に噴出した。

斎藤先輩は小さく舌打ちすると
「だから電話してただろうが!それをお前が取れば
問題なかっただろう?」
「そんな、急に電話くれてどんな話か怖くて取れないもん!!」
「・・・」

涙をぽろぽろ流しながら、鼻水も出てきた。
そんな私を見て、ため息をついてティッシュを差し出す。

「そうだな」
「先輩が電話番号、最初に教えてくれないからぁぁぁ〜〜〜〜」

ここまで泣くか?ってほど涙があふれ出た。
それは決して綺麗な泣き方じゃなくて
子どもが駄々をこねるような泣き方で。

その間斎藤先輩はずっと「悪かった」と小さい声で言って
私を抱きしめていた。

しばらくして少し落ち着いた私に

「ほら。鼻かんで。まずは風邪を治せ」
そういって立ち上がって、何やら台所で用意を始めた。
あ。帰らないんだ・・・・

なんだかホッとして
先輩が買ってきてくれたレトルトのおかゆを食べて。
薬を飲む。




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