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キスの後で…
【女性向け 官能小説】

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「俺とエッチ出来るの?」

またもやオブラートに隠さないズバリとしたもの言いに
一瞬なんて答えたらいいのやら分からなかったけど。
ここで「出来ないかもしれない」なんて答えた日には
この「斎藤先輩と付き合えるかもしれない」ってチャンスは
全て白紙になるって事だけは分かる。

「で、出来ると思います」

そう意気込んで答えた私に
「思う、じゃ困るんだよね」
さらに意地悪な事を言う。

「出来ます!!」
思い切って啖呵を切った私を見てまた笑いだした。
「本当に?」
「頑張ります!」

「頑張るんだ?」
大笑いをしながら携帯をリュックにしまいこみ
そのリュックを持ち上げた。

「もう授業ないんだろ?」
「・・・?はい」
「行くぞ」
「どこへ、ですか?」

デート?もしかして初デート?
「俺んチ。お付き合いの前の最終試験。
エッチが出来るか確認しに行こうぜ」

え・・・今から、ですかー?

「え、あの。心の準備とか」
「アパートまで15分あるから、それまでに準備しろ」
15分ですか?
ロストバージンの心の準備が15分?

「あの、ムードとか・・・」
「ムード?なにキャンドルとか必要なタイプ?」
キャンドル?キャンドルってなんですか?
ムードってそんなに簡単なもんなんですか?
タイプって何ですか?タイプって!!

「なにブツブツ言ってんだ?行くぞ」

何かが違うと眉間にしわを寄せていた私の手をとって
早歩きで歩きだした。

斎藤せんぱーい・・・
これが初手繋ぎです。
嬉しいんだか・・・悲しいんだか・・・





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