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キスの後で…
【女性向け 官能小説】

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-3


10月になり、後期が始まって
授業の取り方失敗した、なんてため息をつきながら
サークルの部屋へ行ったら、珍しくそこにいるのは斎藤先輩だけで。

「あぁ、ダイブツちゃん。久しぶりだな」
「斎藤先輩・・・私の名前ダイブツって呼ぶのやめて下さいよ。
何回もお願いしてるんですけど」

いつものように、そう文句を言う私を笑って
「えー。普通は大仏ってダイブツって読むじゃん」
と、私の髪をくしゃっとした。

「もう!オサラギです!」

軽く一睨みする私を見て先輩は楽しそうに笑った。
私はそんな斎藤先輩を見て髪を整えながら小さい声で

「斎藤先輩・・・彼女と別れたって本当ですか?」

思わず聞いたばかりの噂を確かめずにはいられなかった。

先輩は私をじっと見つめて
さっきまでの冗談な雰囲気が消し飛んだ。

「だったら?」
「え・・・いえ」

先輩は小さくため息をつきながら

「・・・夏休み中に別れた。向こうが仕事で忙しい時に
こっちが2ヶ月も夏休みでイラついたんだろ」
「・・・・」

「社会人と学生で少しずつ時間が合わなくなって
上手く行ってなかったけどな」
「・・・・」

本当は・・・
別れた、と言う噂とともに夏休みの間斎藤先輩がかなり荒れていた、とも聞いた。
本当にお似合いだった。

「少し落ち着いたら、合コンでも出るよ」
「え!合コンに行くんですか?」




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