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おっぱい搾乳訓練所
【学園物 官能小説】

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30.オナニー練習のはじまり-4

 ……。

 かつて『平希美(たいら・のぞみ)』と呼ばれていた少女の本名は【B29番】という。

 品行方正、成績優秀。 50メートルを走れば5秒台を叩き、100メートルを泳げばバックで55秒をきる。 芸術分野にも秀でており、様々なコンクールで入賞した経験もある。 高い身長にスラリと伸びた手足は八頭身を体現し、肉づきも含めて均整の権化だ。 希美は、ただ友達が欲しかった。 楽しく一緒に過ごせる仲間が欲しかった。 けれど実際は、友達ができない。 それは自分が優秀じゃない、或は優秀さが足らないせいとしか思えなかったので、希美は今の結果に満足することなく、更なる高みを目指して日々の努力を怠らなかった。

 そんな完璧少女だった『希美』は、もう過去に捨てた。 幼年学校を至上最高の成績で卒業し、『学園』に入学した日、全てが変わる。 【B29番】となった今では、『マスをかけ』といわれ、いつでもどこでも2分以内に絶頂汁を噴く牝に過ぎない。 筋力は落ちていないものの、アンバランスに膨らんだおっぱいと張りを備えたオケツのせいで、身体能力自体も見る影がない。

 控えめで御淑やかだった性格も変わった。 変化せざるをえなかった。 言いたいことをハッキリいって、思ったことは隠さない。 文句も指導も勉強も、何事に対しても積極的になった。 そうしなければ、毎日がただただ蹂躙され、苛められ、辱められるだけの日々になること、本能的に理解していたからと思う。 希美は、自分で自分をバカにするのは耐えられる……自ら進んで失敗したり、恥をかくことは厭わない。 彼女は、自傷する生き物だった。 けれど、そんな希美だからこそ、延々と他人にバカにされ続ける生活は――人前で恥をかくことを命令され続けるだけの生活は、耐えられる気がしなかった。

 他人に壊されるために、自分を鍛えるわけじゃない。 どんな方向であれ、希美は常に前を向く。 常に成長することが彼女にとっての『自負』であり――例え方向性が変態、羞恥の極みであっても――言い換えれば『正義』なためだ。 自分の想いに忠実に生きるため、そして新しい環境に適応するため、希美は積極的に恥を掻くようになっていた。

 1つだけ、希美が『学園』で得たものがある。 それは『友達』であり、周りからの『信頼』だ。 誰よりも積極的に恥を掻き、誰よりも積極的にオナニーする。 人前でおまんこをパクパク弄る、容姿端麗、成績優秀、品行下劣な淫乱少女……かつてはみんなから『別格』扱いされ、優秀の権化、腫れモノのように扱われていたが、『学園』では違う。 希美はいつの間にか一種の『生徒の手本』とされ、いい意味で『クラスの鑑』、みんなが目指すべき存在、仲間のリーダー扱いになっていった。 真面目な時は、誰も自分を目指してなんかくれなかった。 どうしても欲しくて、でも過去には得られなかったポジションを、ヤケクソでオナニーすることで得たというの事実……これ以上ない皮肉だと思う。 ともかく希美は、そんな風にしてみんなからの支持をあつめ、いつしか『副寮長』や『委員長』という肩書きを備えて今に至る。

 だから、希美にとって『学園』は希望がない世界ではなかった。 どんな世界であれ、生き方によっては幸せの欠片が転がっていることを教えてくれたこと、否定するつもりはない。 現在『学園』の2回生でもある彼女は、副寮長として後輩の手本となるべく頑張っている。 自分から学園に適応しよう、1人でもたくさんの友達が学園で幸せになれるきっかけを掴めるようにしよう、そんな風に一生懸命頑張っている。 差し当たっての大きな目標は、研修を乗り越え、その結果を寮のみんなに還元すること。 彼女たちの悲願である『卒業』には、研修の修了が欠かせない。

 彼女が研修を修了するにはどうすればいいか ここにいる10名の少女全員が、いつ、どこで、誰に対してもハッスルするようになることだ。 どこにだしても恥ずかしいCランクとして、無制限に恥をかく存在にまで貶めて初めて、当該施設に面目がたつ。 黒縁女性の助手として、またオナニー技術を鍛えてきた先輩として、希美が果たせる役割は決して小さいものではない。

 希美と少女たちのオナニー研修、まだまだ始まったばかりである。




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