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おっぱい搾乳訓練所
【学園物 官能小説】

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27.うんち掃除-1

「よっ! 精がでるね!」

 ポン、和美がひなこの肩をたたく。 ひなこはすっかり習慣になった、検査後の室内清掃に励んでいるところだった。 

「そろそろ疲れもピークでしょうに。 今までの新人って、見えないところで手を抜くものなのよ。 特に掃除。 あっという間に部屋中トイレっぽくしちゃってたのに、全然空気が綺麗だもの。 ひなこちゃんってサボらないよねぇ」

「はぁ……そういってくれると嬉しいです。 まぁ、あんまり手際はよくないですけど」

 パタパタ、掃除機、コロコロ、雑巾。 前時代的な道具での掃除がひなこの担当だ。 手際が悪いと謙遜しつつも、動き自体はそんなに悪くない。 人一倍背が低いため、どうしても掃除が行き届かない部分がでるものの、その分は敏捷さでカバーだ。 

 そんなひなこの掃除っぷりを見下ろす和美。 初日はひなこと一緒に掃除をしていたが、2日目からは凡そひなこに任せるようにしている。 1週間が過ぎた今では、自分は監督役を決め込んで、専らひなこにお任せだ。

「それに、ウンチの掃除だっていっても、嫌そうな顔しないのが感心だ。 ホントのところは嫌だとしても、顔に出さないのは偉いと思うよ」

「え、ひなこ、掃除は嫌いじゃないですよ?」

「またまたぁ。 別に研修評価にどうこうしたりしないから。 正直にいこう」

「ウソじゃないです。 ていうか、久しぶりにちゃんと掃除ができるから楽しいです」

「えぇ〜?」

 和美が眉を顰める。 和美は掃除が大嫌いだった。 検査に合格させようと規定の仕事量を超えて汗をかいているのに、検査室の衛生状況まで改善しなくちゃいけないなんて、どう考えてもオーバーワークだ。 しかも衛生状況改善の目的が『検査を受ける少女の感染症予防』だったりした日には、そんなものはどうでもいい。 匂いや汚物で体調を崩すレベルであれば100%『ぶりぶりマスター』は勤まらないわけで、そういう子こそ真っ先に検査で脱落させるべきだ。 だから、検査の性能向上に繋がりそうもない掃除については、和美はどうにもやる気がでない。 それだのにひなこが『楽しい』なんていうもんだから、怪訝に思うのも無理はあるまい。

「……どこが楽しいのか、あたしにはピンと来ないけどなぁ」

「ええっと、うーんとぉ……上手くいえないんですけど……」

 首を傾げる和美を前に、ひなこも首を捻っている。 しばらく考えてから口にしたのは、

「……学園の掃除って、手とか使わせてもらえないんです。 例えば教室掃除だったら、おまんこで洗剤を泡立てて、おまんこや咥えたブラシで掃除して、最後はオシッコで洗い流します。 これって最初より汚くなっちゃう気がするんですけど、実際は教室がピカピカになっちゃうです。 どんなにひなこ達が真面目に掃除するより、教室用洗剤にオマンコ汁を混ぜた方がピカピカになるって、ひなことしては、あんまり嬉しくないんです。 だって、ひなこより、ひなこのオマンコの方が掃除に役立っちゃってるわけです」

 たどたどしくはあったが、ひなこなりに学園で抱いてきた想いだった。

「オマンコで掃除させられたとき、最初は『ああ、ひなこのこと、意地悪したいんだな』って思ってました。 でも違ったんです。 本当にオマンコで掃除した方が綺麗になるってわかったとき、どうしようもなくて……ちょっぴり泣いちゃいました。 クラスのみんなは『オマンコすごい!』ってなってましたけど、ひなこはそうは思えなくて……オマンコに負けるのが辛くって、掃除が嫌いだったです。 でも、ここではオマンコ洗剤を使ってないです」

「そりゃそうだよ。 学園のオマンコ洗剤って、要するに『バルトリン添加型酸性洗剤』でしょ? あんな高い洗剤、学園が特別なだけ。 たかが検査室整備に使わせて貰えるわけないでしょ」

「だからいいんです。 逆に掃除に手間暇かけることが出来て楽しいです♪ 掃除機も使わせて貰えるし、オマンコより上手にお掃除できてるんで、オッケーなんです、ひなこ的には」

 おかっぱの隙間から汗が滲む。 話しながらも手を休めないひなこは、確かに笑顔で働いている。 その様子から、少なくとも『楽しんでいる』という言葉に嘘偽りはなさそうだ。 しばらく眉を顰めていた和美も、やがて溜息を1つつき、肩を竦める。

「ふぅん……学生にしちゃ色々考えてるんだねぇ。 ま、元気にやれるなら何でもいいけど」

「はいっ。 だからひなこ、お掃除は頑張るです」

「とっても助かる。 あたしは調剤してくるから、仕上げ掃除もお願いしちゃおうかな」

「了解です。 どーんと任せてくださいです」

 宜しく、と手をふって場をさる和美。 ひなこは掃除機を雑巾に持ち替え、机から機器まで磨きはじめる。 とびちった汚物を拭うレベルを超え、部屋をピカピカにする勢いだ。 慢性的な睡眠不足で疲労はピークに近づいているが、ひなこに余分な休みはないし、研修に手を抜くつもりもない。

「さ、もうひと踏ん張りです……ひなこちゃんファイトぉ」

 今ある状況を少しでも前向きに生かそうと考える習慣は、ひなこが学園生活で身につけた処世術であり、また生きるための意志でもあった。  




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