投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

尚代 第二話
【SM 官能小説】

尚代 第二話の最初へ 尚代 第二話 1 尚代 第二話 3 尚代 第二話の最後へ

選択-2

「いやらしい話ばっかり……もう、いいかげんにしてっ……」
「いやらしいだと?……ひとりでオナニーしてたくせに……ふん」
「だって……それは……」
「オナニーだけじゃないぜ。奥さんは今夜、オナニーで二回、俺の指でいじりまわされて二回、俺のチンポを挿れられて二回も逝ってるんだぜ。……ははは、そうだ。まだ今夜は終わってなかったな。まだまだこれから何回逝くのかなってな……」
 尚代は、ムッとして黙ってしまった。

「さて、どちらを選ぶか決めるまで、今からじっくり考えさせてやるか」
 男は後ろ手で縛られた尚代を立たせ、部屋の中を歩いた。
「こいつをどこか、……引っかけるところは……ないかな?」
 部屋の中を探すと、壁際にドアがあり、そこを覗くとウォークインクローゼットのようだった。四畳半ほどの部屋で天井には四本の太いパイプがしつらえてあり、たくさんの衣類が掛けてあった。
 動きの鈍い尚代を突き飛ばしながら、クローゼットに入れた。
 男は掛けてある衣類をハンガーごと外し、部屋の隅に放り投げた。部屋の中がすっきりして、天井を走る横の太い四本のパイプだけになった。天井の照明がLEDなので部屋の中がすっきりとした明るさで尚代の身体の明暗がくっきり浮き出ていた。
 そして、後ろ手に新たなロープを結び付けたロープを天井の真ん中のパイプに引っかけた。
「さぁ、引き上げるぞ。いいか」
「いやぁっ。……いい、痛いっ。……痛い」
 パイプを通したロープを引いた。
 パイプがしなりながら尚代の身体を持ち上げていった。後ろ手が天井に向かって上がっていく。
「痛いっ。……腕が折れちゃうじゃない!」
 ついに前屈みのつま先立ちになった。
「なにするのよ……痛いわ」
「これからもっと辛くなるからな。……そんな口も今のうちだぞ。そのうち、口がきけなくなるから。……さぁ、どちらを選ぶんだ?」
「いやぁ、……どっちもいやよぉ……」
「いい答えが聞けるまで、そのままだな」
「ああっ……ううん……」
 苦しそうな息づかいだけが狭い部屋に聞こえていた。
 男は新たな綿ロープを持ってきた。床に座って、綿ロープの途中で結びをつくってコブにした。一定の間隔で、コブをいっぱい作っていく。
「さぁ、できたぞ」
 立ち上がって、そのたくさんのコブのできたロープを尚代の股ぐらを通した。
「あうっ……なによ、これっ!……いやぁ」
 尚代は秘裂を掬い上げられる感覚に思わず叫んだ。
 尚代の身体を縦に割るように、そのロープを別のもう二本の天井のパイプに引っかけた。そしてコブの付いたロープの端と端とを結わえた。尚代は輪になったコブ付きロープを跨いでいた。
 股間を覗いてみると、秘裂の真ん中にロープが通っていて、花びらがロープを包むように挟んでいた。ロープを動かすと尚代の秘肉に食い込んでいたコブが動いて、敏感な突起を擦る仕掛けになっていた。
 男は動きに満足したようだった。
「奥さん。……素晴らしい家じゃ無いか。この場所なんか、まるで奥さんを責めるためにあつらえた部屋じゃないか。ここなら、大声出して喘いでも二重の壁で、まるで外には聞こえないぜ。湿っぽい地下室なんかよりずっといいねぇ。旦那はこんな使い方を考えて、この部屋を作ったのかねぇ。……旦那はときどき、こんなことするのかい」
「ねぇ、そんなこと、どうでもいいから。……足の間に挟まっていて、痛いわ。ねぇ……いつまで、こんなことするの。……ねぇ、降ろしてちょうだい」
「奥さんがピアスかタトゥーかを選んだらな」
 そう言って、ロープを動かした。
「バカなこと言わないでちょうだい。……いいかげんにしてよ。……ああっ、いやぁ。動かさないで!……ああっんん……いやっ、ああん……」
 男がコブのロープを前に動かした。ピクンピクンと秘肉を擦り、尚代の突起を勢いよく、尻の方から跳ねるように擦り上げていく。コブが尖りの頭を通過するたびに、つま先が伸びて跳ねた。
「それ、それっ。……気持ち良いだろ。……だんだん、奥さんのヌメリ汁が出てきてるぜ。こんなロープひとつで感じるなんて、ほんとうに見かけによらず好き者なんだなぁ」
 コブをひとつ乗り越える度に、呟くような重苦しいうめき声があがる。
 白いロープのところどころが濡れていて、天井のLEDできらめいていた。
「それ、逝ってみろ」
 男がロープを早く動かすと、尚代の悲鳴が上がり、歓喜を伝える声が大きくなっていった。
「それっ……どうだ。思いっきり声出してもいいぞ!……それっ、それ」
「あああっ。……だめぇ、逝っちゃうぅぅ、……あああっ、いやぁ……ああぁ」
「さあ、大声出して啼いてみろ。気持ち良いぞ!……そうだ、思いっきり逝ってみろ!」
「あうっ……あうっ……あうっ……」
 コブの山が、尚代の尖りを撫でていくうちに、ビクンビクンと激しく身体全体が震えてきた。後ろ手の指先がもどかしげに蠢いている。
「ああっ、だめぇ!」
 突然、ガックリと首を垂れて、それっきり動かなくなった。
「逝ったのか?……ううん?」
 男は呟き、尚代の顔を手で押し上げた。
 涎が垂れて、目を閉じていた。
「案外あっけなかったな」
 尚代は昨晩からの絶頂の連続と疲労で意識が無くなっていた。


尚代 第二話の最初へ 尚代 第二話 1 尚代 第二話 3 尚代 第二話の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前