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尚代
【SM 官能小説】

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-3

 脱力感でフラつく尚代を、湯が抜けた浴槽の中に支えるように立たせ、シャワーでお湯をかけ、身体の汚れを流していく。湯に浸かっていたため、首から下が赤く熱くなっていた。
 男は、足のラッピングだけ取り去り、背中から尚代の身体を抱きよせて、浴槽の縁に腰掛けた。
 そして、毛深い太腿を揃え、それを跨ぐように尚代をその上に乗せた。尚代の身体は思ったほど重くは無かった。
 太腿に跨がった尚代は、両脚を開き、足首が宙に浮いていた。その不安定な姿勢のため、男に寄りかかって、男の胸に尚代の背中が密着していた。
 尚代の背中は暖かかった。
 跨いでいた尚代が身体を揺するたびに、柔らかい女の部分の暖かい感触が、ときおり男の太腿に伝わってくる。
 その一方で、尚代の尻には上向きの男の熱い肉棒が触れていた。

 男は泡立てたセッケンを使って、指先で尚代の身体に纏わり付いた汚れを流していった。
 耳の後ろから首筋、顎の下と、順に揉むように指が触れていく。男は囁くような息使いで尚代の耳に吹きかけながら洗っていった。
「ああぁ……」
 耳へ息がかかり、あちこちの性感のツボを刺激され、高まってくる快感に思わず声が漏れる。
 男が身体の位置を変えるたびに、突き出た肉棒が邪魔くさそうに、尚代の尻を左右からヒタヒタと叩いた。
 重量感のある乳房を下から持ち上げ、左右に揺するように撫でながら洗っていった。
 柔らかい乳房に不釣り合いなほど、乳首が硬くしこっている。
「あっ……」
 乳首の先が動き廻る男の手のひらに触れるたびに、心地よい痺れが尚代の身体を走った。
「んっ……ああっ、やん……」
 伸びかけた腋毛ごと腋の下を擦られたのも初めてで、快感に思わず身体がくねる。
 両手の平で、脂肪がのって、熟して弛みかけた腹を伸ばすように洗っている間、尚代は恥ずかしそうに俯いたままだった。
 手はだんだん下の方へ降りていく。
 男は両腿を心持ち拡げ、片足を上げた。そしてツルツルになった股間めがけて、ヘソの方から両手を伸ばし、花園に指を差し入れていく。
「いやぁぁ……」
 慌てふためいて、尚代は身体を浮かした。
 浮かせた尻の狭間に男の屹立が入り込み、亀頭の先がアナルに触れた。
「あぶねぇ。ここで挿れたら、もったいねぇ」
 男も慌てて位置を変える。
 器用に指先を動かし、セッケンの泡で、尚代の複雑に入りくんだ部分を包み込んでいく。隠れた汚れを取り除くため、女の部分をひとつひとつ指先に挟み、丁寧に擦りながら洗っていく。指先で弄られている場所は、自分でもこれほど丁寧に洗ったことはなかった。
「ああっ……」
 セッケンで綺麗になった部分には、別のヌメリが溢れ始めていた。
 指弄によって、眠っていた神経がまた興奮し始めたようだ。
「あんっ……」
 切ない息づかいと共に、男の太腿の上で尚代の身体が激しくくねり、悶え始めた。
「いやっ……だめぇ……そこんとこ、だめぇ……」
 敏感な尖りを指先で摘まんで引っ張る。尖りはセッケンのすべりで引っ張られることなくプルンと戻る。その瞬間、ヒクンと身体が跳ね、動きが男の胸に伝わる。
 その刺激の繰り返しで、尖りはしだいに硬く膨らんできた。尚代は、すでに脳天まで響くような快感の連続に襲われていた。
 だが、切なく喘ぐ姿は、人妻らしく慎ましやかだった。
 そして、ほぼ無言のまま、頂点に達していった。
「ああっ……逝っちゃうぅ」
 男の顔に、尚代ののけ反った頭があたった。不自由な姿勢のまま、精一杯身体を伸ばして、ついには弱々しく到達の印を呟くように伝えると、ガクンガクンと全身を何度も震わせた.。
 男は、せめてもの慰めか、尚代の身体の痙攣が納まり、女の膨らみが柔らかくなるまで、優しく尖りを擦り続けた。

 最後にボディソープをスポンジに含ませ、頭の先から、足の指の間まで身体を磨くように丁寧に洗った。脇の下や首筋などに幾分か便臭が残っていたが、ソープの香料ですっかりそれも消えた。




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