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尚代
【SM 官能小説】

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-1

 真っ赤に頬が腫れ上がった尚代は両脚のラップだけ外され、髪の毛を掴まれ、引き摺られながら浴室へと連れて行かれた。
 男はマスクと上半身の衣類を脱ぐと、洗濯乾燥機にかけた。
 ここで、初めて尚代は男の顔と全身を見ることができた。
 予想に反して、若い男だった。整った顔立ちをしていた。ただ、目つきは鋭く、睨まれると凄みがあった。上半身も鍛えられた肉体で、腹の筋肉も六つに割れていて、贅肉の無い逞しい体つきだった。
(このマスクなら、もっと若い女を相手にできるのに?なぜ私なのかしら……私を好きと言っていたけれど、見覚えのない人だわ。どこかで会ったことがあるのかしら……)
 尚代は、男の顔を見つめながら考えていた。
「そんなにジロジロ見るなよ。恥ずかしいじゃねぇか。……惚れた女に見つめられるほどいい顔してねぇぜ」
(惚れた?……)
 男の発した思わぬ言葉に尚代は呆れた。
 マスクを外した男は尚代をなるべく見ないように行動した。
(叩かれたのは痛かったけれど、男の顔を見ることができたことは、分が良かったのかも……)
 男は、黙って浴槽に湯を張っていた。その一方で、男は尚代を抱きかかえ、二人でシャワーを浴びた。汗ばんだ身体に低めの温度の温水は気持ちよかった。
 男は尚代の身体をシャワーで流し、再び両足首を揃えてラッピングした。
「ふん、覚えていろ。……この仕返しは必ず……奥さんに思い知らせてやる」
 男は尚代の頭を掴み、力を込めて前屈姿勢にさせた。
「ああっ……いやっ」
 男は、右手の二本の指にセッケンを塗りつけている。そのセッケンの付いた指先で尚代のアナルにセッケンをまぶしていった。
「あうっ……うんぐうっ……」
 ツルツルと滑る指を使って、アナルの皺の間から穴の中まで、指を出し入れしながらセッケンを塗り込めていった。
「ひぃっ……」
 その後、二本の指をググッと皺の中心にあてがい、一気に差し込んだ。尚代はつま先立ちになって逃げようとしている。
「やだぁ。……指っ、抜いてぇ……」
 挿入した指を、腸の奥でクネクネと動かす。
「いやぁ……その指、いやぁ」
「だいぶ、溜まってるじゃねぇか。……ほれ、押すと硬いのが奥に動いてくじゃねぇか」
「やめて、気持ち悪い……」
「ほぉ。……糞をこんなに溜め込んでて、何を言ってるんだ。……いずれにせよ、こっちの穴でもご主人をお迎えせねばならない場所なんだから、清めておく必要があるな」
「えっ、……やめてちょうだい。頭がおかしいんじゃない。……そんな場所をかまうなんて……」
「ふふふ。今にわかるって……」
 ちょうどその時、浴槽に湯が満ちてきていた。男は左手で湯を止めた。
「さぁ、身体の外も中も綺麗にしなくちゃなぁ」
「えっ……どういうこと……」
「腹ん中のことさ.……溜まってる糞をみんな出してやろうって言うんだよ。可愛い奥さんに不釣り合いな、汚ったねぇ糞をよ。ほれ見てみろ」
 ゲポッという下品な音をわざと立てて、指を曲げたまま抜いた。
 そして、尚代の目の前に二本の指を揃えて立てた。指が黄土色に染まっていた。指先で便塊を押したのか、爪の先が焦げ茶色に変わって、臭い匂いと共に湯気を立てていた。
「いやっ……見せないで……ひどいわ。勝手に指突っ込んで……」
「いやぁ、文句言われちゃこまるなぁ。自分のものだぜ。……今から綺麗にしてやるって言うのに。……エステでもここまではしてくれないぜ。……さぁ、いいかな」
 シャワーのヘッドを回転して外した。蛇口を捻るとシャワーのホースの先から温水がチョロチョロ流れ出てきた。そのホースの先端にもセッケンを塗りたくった。
「ひぃっ……やめて」
 尚代には男の考えていることがわかって、身体をジタバタさせている。 
「ふふふ、覚悟するんだな」


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