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なりすました姦辱
【ファンタジー 官能小説】

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第四章 漂着した恋人-20

 保彦の言葉に、涼子は目を見開き、縋る顔はやがて絶望の色に燻んだ。
「あうっ、で、出るよっ」
 郁夫の尻が震え、張った陰嚢が収縮した。
「いやあっ……! しゅ、俊、くん……た、たすけ……」
「しゅ、俊介に、俊介に……お、お、弟か、い、い、妹ぉ……、つ、作ってあげようねっ」
 甥とはいえ、とても受け入れがたい生源のエキスを注がれた涼子が、最後に息子に救いを求めたのを見届けると、保彦はソファから立った。




 土橋がソファから立ち上がってこちらを向いてくると、レッスンの甲斐あっていつの間にか自然とできるようになったモデル立ちが揺らいだ。それほど土橋の視線は熱く湿って、ネットリと真璃沙を絡み取ってきた。
 目の前で二人の女が犯された。違う男たちに。そして土橋の奴隷の身分から放逐されたのだ。
 オーディションは最終選考まで残っていた。採用されれば単独ショットを毎号複数ページわたって掲載される。世間への露出度はグンとアップするのだ。本誌だけではなく姉妹誌からも依頼がくるだろう。その系列雑誌の企画モデルからメジャーにのし上がったの一人や二人ではない。
 プロダクション所属になってすぐなのに、大手のオーディションに最終まで残るのは稀有なことだ、そう周囲は言ってくれた。
 選考に残った女の子たちと控え室で話しつつ値踏みをしたが、この子たち相手なら勝てると思った。もっとも部屋にいる全員が自身のことをそう思っているのかもしれないが、少なくとも勝ち目がないという弱気は全く起こらなかった。
 大手雑誌にもなると、オーディションは本人たちだけでなく、プロダクションどうしの戦いにもなる。枕営業なんて噂が立つのはそのためだが、それは大袈裟でも、バックに付いている事務所がどれだけプロモーションに力を入れるかによって結果が変わってくるのは確かだった。
 契約直後は、事務所も内心は真璃沙の真価を見極めているところだったろう。だが、こうして最終まで残ったことで、真璃沙のバックアップに本腰を入れていると感じていた。
 ――そんな自分が選ばれたのだ。土橋と目が合った真璃沙はそう直感した。
 男茎を揺らして近づいてくる。汐里と涼子を陵辱しても、一度も放出していない。根元まで淫辣な欲が充填されているだろう。
 この私で出すつもりなのだ。あの、濃厚な白濁を。
 そう思うと真璃沙の背筋に戦慄が走った。二人の性奴隷はいなくなり、残ったのは自分ただ一人。あの膨大な性欲を自分だけで受け止めるのかと思うと、身震いが起こった。
 メジャーになればなるほど、土橋のような汚らしい中年に服従しているという秘密は、重石に、アキレス腱になる。宣誓動画もろとも、絶対に公にされてはいけない。
 しかし起こった身震いの源は、スキャンダルに対する危惧でも、これから始まる苛烈な陵辱への恐怖ではなかった。微震の真芯には、体の芯甘く爛れるような喜悦が忍んでいた。
 そう、私は、選ばれたのだ。
 汐里も涼子も美しい人だとは思う。だが所詮は「素人」だった。かく言う自分も、ついこの間までは素人モデルだったが、早や結果が出始めているあたり、そんなランクに甘んじている器ではなかったのだと自負される。だから、自分より先んじて奴隷に堕ちていた二人を差し置いて、土橋が情欲を差し向けるべき第一位に躍り出得たのだ。
 こんな男に選ばれる謂われはなく、普通ならば悲鳴を上げたいような話だが、率直に真璃沙は嬉しかった。審査で他の女の子たちが不合格となってしょげる中、名を呼ばれる快感とよく似ている。
 土橋がすぐ側までやってきたから、真璃沙は恬淡と肩を竦めてみせた。少しでも動けば一緒に裾が揺れるほど短いプリーツスカート。その中で――いかにも頭が悪そうで嫌な表現だが――ジンジンとした疼きが下腹の奥から沸き起こっていた。
「真璃沙」
 間近から醜悪な顔でニタつかれて目を伏せた。伏せたフリをして、自分より低い腰で揺れている巨きな亀頭を見た。先端で口を噤む小孔から精液が噴射された画は、ミニバンの中で犯された日から一度たりとも頭を離れていない。
「おまたせ。いよいよ真璃沙の番だぞ?」
 土橋が手を伸ばしてくる。脚の間の疼きを知られそうで、思わず手から逃れるように斜めに背中を向けた。肩を抱かれて顔を近づけられる。まっすぐ垂らしている金髪が臭い息で揺れて頬を擽った。
「他の奴隷とヤッてるとこ見せられて、我慢できなくなってるだろ?」
「……はぁ?」
 図星を突かれた真璃沙は、それでも立ち姿を崩さず、俯いた時に前に垂れていた髪を後ろに払い、「……っていうか、赤ちゃんプレイとか超キモかった」
「そうか……、そうだよな」
 自分でやっていたクセに、クックッと可笑しそうな含み笑いをすると、土橋はまるで恋人を連れるように、真璃沙の肩を抱いて歩き始めた。
「な、なに? どこ行くの?」
 向かった先はソファが備わっていたのとは別面の、ただの壁だった。白壁を正面に、その間際まで連れて行かれる。


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