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なりすました姦辱
【ファンタジー 官能小説】

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第三章 制裁されたハーフモデル-18

「やめて、ゆ、許してよ……、い、痛いから」
「んーどうしたの? 真璃沙ちゃん」
「あ、謝るからさ……もう、ほどいて」
 男は笑いながらマスクを取った。上野で詰め寄った時も、あまりの醜さに眉を顰めたが、真璃沙の手足の拘束しおおせた男は、顔じゅうに粘着質な邪淫が滲み出て更に醜く歪んでいた。
「ほんとに、頭が弱いの丸出しだ」
 男が真璃沙の脚を潜って、足置きにそのでっぷりとした体躯を蹲らせた。真正面から醜い顔に臨まれ、開帳された股間へと強烈な視姦の矢が放たれてくる。
「ううっ……」
 脚を動かそうとするが、両側の取っ手から金具の軋みが聞こえるだけだった。
「真璃沙ちゃんみたいなエロギャルに、こんなパックリとオマタ広げられたらたまんないねぇ」
「な、なにすんの……?」
「言ったじゃん? ナメナメ、アムアムってさ」
 内ももに息を感じた。見てはいけない、と思っても、脚肌を息に湿らされ、図らずも自分の股間へと視線が向いてしまった。まさに至近距離で、無防備の媚丘をかぶりつきで鑑賞している。
「いやっ……、ム、ムリ……、ムリムリっ……! ムリだってっ!!」
「真璃沙ちゃんはムリでもぉ……、もうアムアム、ナメナメしたい放題なんだよっ!」
 そう言って男は、レオパードの生地の中心へと顔面を押し付け、真璃沙の柔丘を思い切りしゃぶり回し始めた。
「うあああぁっ!」
 ショーツの中心に容赦なく襲いかかってくる舌の感触に失神してしまいそうだった。本能が回避の反射を促すが、鎖に繋がれた体が動かない。手で隠せず、脚を閉じることもできずに、真璃沙は男の思うがままに股間の薄布をはまれ、涎でドロドロ舌先で何度もねぶられられた。




 ここまでうまくいくとは思っていなかった。汐里も涼子も指示通りに動いてくれたし、真璃沙は面白いほど騙されてくれた。
 上野で食ってかかってきたあの生意気なハーフモデル。今日は脚を出したデニムミニ、ウエッジソールのサンダル。ラメに縁取られたロゴが入ったパープルのチューブトップの上に、ドルマンのカーディガンを羽織っていた。
 そんな派手な出で立ちなのに「下品なギャル」に堕さないのは、やはりそのスタイルと顔立ちが群を抜いて整っているからだ。まさにモデルにふさわしい。
 そんな女が、罠にはめられた悔しさと、陵辱への恐怖がないまぜとなって喚き、不様に大股開きさせられて無駄な抵抗しようとしている姿は、知らない間に実弾を発射してしまったかと錯覚するほど、ズボンの中をドロドロにさせた。
(ちょっと考えりゃ分かるだろ、バカギャルが)
 汐里と涼子が警官に見えたのだろうか。身分証も見せていないのに?
 警察車両がコインパーキングになど止まっているか? ナンバーを見ればレンタカーだということが分かるのに、そんなことも知らなかったようだ。
 作戦を伝えられた賢しい汐里と涼子は無茶だと言った。保彦自身、杜撰だとわかっていた。
 しかし今や真璃沙は脚を開かされ、レオパードの布地に鼻先を埋められ、舌を這わされている。
 真璃沙ではこんな低レベルの謀略すら見抜けないと践み、杜撰であればあるほど陥されたと知った時の屈辱は深いだろうし、現実それそのとおりの反応をみせてくれている。
 愚昧なくせに、よくも人前で濡れ衣を着せ、大事な、大事なチャンスを逃させてくれたものだ。
 省みればみるほど、真璃沙に対する軽侮と怒りが下半身に轟き、陰嚢から肉管へ溜まる白濁の濃度が増している気がした。
 ネット上の真璃沙の画像を見て自慰を行ってから一度も出していない。汐里と涼子へ淫辱をはたらいても、先端まで小渦を立てて迫ってきた射精を、歯を食いしばって逆流させた。汐里と涼子にとっては、さぞ物足りないセックスだったろう。宣誓動画よりも欲求不満こそが、この奸略へ与する二人の背中を押したのかもしれない。
「ああっ……もぉ、やぁっ……! やだもぉっ……、なんで……、こ、こんなこと、されなきゃ……ならないんだよっ……」
 真璃沙が喉の奥が絡んだ涙声で苦悶を漏らす。
 上方と左右に張られた鎖で、日常生活ではあり得ない磔姿にされた真璃沙は、さすがに身を暴れさせるだけの体力を奪われたようだ。保彦は襲いかかりたい衝動に猛り狂う土橋の男茎を制止しながら、もうこれ以上水分を含めないほどクロッチに唾液を染み込ませ、それでもまだ両サイドの股関節の凹みから唾液がトロトロと滴るほどしゃぶりついてやった。
 自分の時よりも執着して股座を舐め続ける土橋を見ている涼子の荒い息遣いが聞こえた。揶揄も忘れて黙って運転している汐里も同じ気分だろう。高速道路をタイヤが踏む音が低く響く車内には、保彦の立てる淫らな吸着と、真璃沙が漏らす苦悶の嗚咽だけが続いていた。
「――ううっ、もういやだっ! やめろっ!!」
 真璃沙が突然大声を上げた。延々と下着を舐め続けられる異常さに、正気を失いそうになる恐怖が叫ばせたのだ。
 汐里や涼子が気に入ったローターを仕込んで、数時間ほど放置してみようか。いや、そんなことをしたら、この頭の足らないモデルは早晩狂気に堕ちてしまうかもしれない。それではつまらないし、その程度では愛梨を見失わせた罪を贖うことは到底できない。
 保彦は鼻の周りから顎まで唾液にヌメった顔を上げた。膝立ちで、苦しいズボンの前を緩める。
「ふぅぁ……い、いっぱいナメナメしてあげたねぇ。おいしかったよぉ」
 そう言うと真璃沙の眉間の溝が深まった。誰が聞いてもドン引きするようなセリフも、この刑罰には必要なのだ。


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