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つれづれアサシンにっき
【コメディ その他小説】

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つれづれアサシンにっき-3

数秒後、そのビルの各階で光が見え、続いて爆破音が響いた。倒壊しない程度の火薬に調節はしてあるが、リッチの組織自体はほぼ全滅であろう。
「…」
これは、手前勝手な倫理感と正義感の話だ。世界は、死んではいけない人間と死んでも良い人間、そして死ぬべき人間たちによって構成されている。しかし、死ぬべき人間を、死んではいけない人間が殺したとしても、それは許されるべきではない。命を奪うとは、あらゆる場合においても、最後の手段でなければいけないと、氷室は考えている。安易にその手段を行使すべきではない。また、それを行使した場合は、然るべき断罪を要する。
喧嘩両成敗。
「モナカ、美味いな」
氷室心の流儀である。


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