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人妻調教 わたし物語
【調教 官能小説】

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絵里子-2



エルメスのトートバッグは2年前に夫がクリスマスのプレゼントに買ってくれたものだが、やはり同性の女からすれば目立つ代物には違いない。

皮が厚くて道具を押し込んでも対して型くずれしないし、底も広くてけっこうな荷物が入るから重宝していたが、今度からは別なバッグに切り替えたほうがいいのかもしれない。

どんなバッグがあったかしらと押し入れの肥やしになりつつある荷物の山を思い浮かべて、あれやこれやと考えているうちにタクシーは目的の場所にたどり着いて、絵里子は料金を支払いタクシーを降りると、指定された部屋に向かうためにホテルの玄関をくぐった。

どこにでもあるようなビジネスホテルは、まだ朝が早いせいか閑散としていて、ロビーにひとの数は少なく、フロントには従業員さえもいない。

早速エレベーターに乗り込み5階のボタンを押すと、肩に担いだバッグから携帯を取り出し、ロックを外してメールをチェックする。

似たような件名の幾つかのメールの中に、今日の相手のメールを見つけて部屋の番号をもう一度確認してから、同じメールの中に記載されていた電話番号を指で押した。

すぐに呼び出しがはじまり、やがて、はい、と野太い声がスピーカーから聞こえてきた。

「いま着きましたので玄関で待っていてください。ノックを3回しますから、音が聞こえたらドアを開けてください」

(わかりました……)

相手の返事を確かめた頃には、エレベーターはすでに5階に到着していて、電話を切った絵里子は、すぐに廊下に踏み出すと目的の部屋を探して歩きはじめた。

確か5階の15号室だったはず。

部屋番号を順に追っていくと、目的の部屋はすぐに見つかった。

ちょうど部屋は廊下の突き当たりにあり、これならば気に掛けるのは自分がいま来た廊下の先と向かいの部屋だけでいいと思うと、少しだけ気が楽になった。

絵里子は辺りの様子を注意深く探りながら、なにも物音が聞こえないのを確認してから、トートバッグのなかに手を入れた。

目当てのものを手探りで探し当てると、すぐに頭から被ってドアを3回ノックする。

ドアが開けられるまでの時間が一番緊張する。

自分でアイマスクを掛けて視界を塞いでしまっているから、もし、ここで誰かがやってきたとしても絵里子にはわからない。

何度おなじことを繰り返しても、この緊張に慣れるということはなかった。

しかし、今日の相手は、すぐにドアを開けてくれたから緊張する時間も少なくてすんだ。

はい、というさっきの電話と同じ声が聞こえてドアが開かれる。

「ご指名をいただいたナツミです。本日はよろしくお願いします」

見えない相手に深々と頭を下げると、絵里子はおぼつかない足取りで部屋のなかへと入っていった。




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