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離婚夫婦
【熟女/人妻 官能小説】

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恋心ふたたび-1

「こんにちわー」
 手慣れた感じでデリヘル嬢真樹子が豊川の部屋に入って来た。
「どうも。いつも悪いね」
 靴を脱ぎ、綺麗に揃えている真樹子の背後から声を掛けた。
「いいえぇ。こちらこそいつもご指名ありがとうございます。今日は、長いお時間ご予約いただいちゃって本当にありがとうございます。今日もしっかりとサービスしますね」
 にこやかな笑顔で対応してくれる。
 真樹子は43歳。パッと見デリヘル嬢には見えない。どこにでもいる主婦だ。
 今回で5回目の指名になるが、しっかりとしたサービスはもとより、気遣いやちょこちょこと片付けをしてくれるなど、人間的にも良く出来た女性だなと感じる部分が多かった。
 ルックスはごく普通。中肉中背で顔は10人並。宣材写真があっても、それで指名が来るようなタイプでは無い。恐らくフリー客が中心になっていると思われる。
 が、もし彼女に巡り合ったとしたら、それはラッキーだと思ったほうがいい。仕事は丁寧で精力的、手を抜いている様に感じたことが全く無く、時間ギリギリまで奉仕しようという心意気でいつもプレイ代以上の満足を提供してくれる。
 基本は60分コースだが、初回、2回目と変わらず対応が良かったので、3回目からは90分コース、今回は120分コースで依頼していた。
 転勤でこの街にやって来て3年。幾度となくデリヘル嬢を呼んだが、真樹子が一番だ。ルックスやスタイルが良い嬢は何人もいたが、一番心地良く感じたのは真樹子だった。
 もちろんテクニックも水準以上で、純粋に発射することだけをみても、真樹子は上位に入る。
 リピートした嬢も何人かはいたし、別料金で挿入までさせてくれた嬢も何人もいるが5回もリピートした嬢は真樹子が初めてだ。しかし、真樹子に対しては本番まで要求したことは一度も無かった。
 デリヘル嬢として気に入っているというよりは、人間性も含めて気に入っていると言って差し支えない。
 いつからか、性欲処理として呼んでいるんじゃないと、変な自負も芽生えてきた。真樹子とSEXするのであれば、一人の男として、一人の女として結ばれたくなっていた。
 40過ぎのいいおっさんが、何を淡い恋心チックなこと言っているんだと批難されても仕方がない。
 かと言って、一人の女性として口説きたいとは思っておらず、そこまでの渇望感は湧き出ていない。女性と付き合うことが面倒だと思っているからだ。
望未の件と奈津美の件で、もう恋愛はこりごりだと思っているが、その一方、付き合ってみたい気もするもう一人の自分も居て、最近ではこのことで葛藤している。

「じゃ、早速失礼してシャワーの準備しますね」
 既に4回この部屋に訪問しているので、勝手はわかっている。
「ああ、まだいいですよ、今日は。それよりも時間があるからまずはゆっくりしようよ」
 そう言ってリビングに案内した。
 リビングにはケーキとお茶が用意してあった。
「この間来てくれた時、もうすぐ誕生日だって言ってたんで。あれから2ヶ月近く経つからもう過ぎちゃってるとは思うんだけど。気持ちだけでもと思ってね」
 テーブルを見、豊川の言葉を聞いた真樹子は、満面の笑みで豊川を見つめた。
「本当にありがとうございます。こんなことしてもらえるなんて初めて。とっても嬉しいです」
 こんなに喜んでくれるとは思っていなかった。
「まずはお礼です」
 そう言って、抱き着きキスをしてくれた。
「あ、ありがと。でも、ま、座ってよ。興奮しちゃって我慢できなくなるから。お楽しみは後からゆっくりいただくよ」
「は、はい。ありがとうございます。でも、お金を払ってくれてるんだし・・・・・・」
「確かにそうだけど・・・・・・だったら、恋人感覚っていうオプションだと思えばいいんじゃない!?」
 出来るだけプレイ時間は短く、拘束時間も少なくしたい嬢が多い中、挨拶の時間すら削ってでも奉仕したいと思っている嬢は希少と言える。彼女はその希少の一人。
「本当にいいんですか?」
「リラックスしてくれてかまわないよ。イチャイチャしようよ」
「はい。ありがとうございます。じゃ、お茶淹れますね」
 真樹子は承諾をしながらも、すぐさま家庭的な行動に移る。
「いや、お茶はいいよ。ていうか、お茶の類の道具が無いんだ。申し訳ないけどペットボトルの紅茶でいいかな?」
「平気です。飲み物をいただくだけでもありがたいです」
 買ってきたケーキの箱を開け、好きなケーキを選んでもらい、一緒に食べ始めた。
「この仕事を始めて、お客さんとこんなにゆったりとした時間を過ごすなんて初めて」
「そう!?常連さんなんかだとけっこうそういうことしてるんじゃないの?」
「うーん、他の女の子はどうかわからないけど、私の場合、多少そういう雰囲気はあってもケーキ食べてお茶飲んでまったりって今まで無かったです」
 そう言って微笑んだ。
 二人ともケーキを平らげると、真樹子がにじり寄って来て、豊川の腰に手をまわした。
 自然にキスを交わしながら、真樹子の手は豊川の股間を擦り始めた。
 着衣のままの濃厚密着に、豊川の下半身は徐々に大きくなっていった。この雰囲気に興奮している。
 真樹子は、ジーンズのボタンをはずしジッパーを下げる。
「シャワー行こうか」
 豊川が立ち上がろうとするが、がっしりと押さえつけられた。
「このまましゃぶらせてください」
 パンツを下ろす手を止める気がない。
「えっ!?即のオプション付けてないよ」
 即尺にあたるこの行為は、本来オプションに該当する。今回のオーダーではオプションは何一つ頼んでいなかった。
「これは私からのサービスです」
 完全にパンツを下ろしてしまった。
「ほら、もうこんなに大きくなって」
 そう言って、既に勃起していたチンポをパクリと咥えた。


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