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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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健の告白-4

タクミは健と別れると
家に帰った。
部屋に入るとベッドに座り
テレビをつける。

夕方のニュースがやっている。
もう6時を過ぎていた。

スマホを見てもちづるから
メッセージは入っていない。
ラインの、ちづるとのトーク画面を
開いたまま考える。

「、 、 、、。」


   ストーカー男

 どこで 出会ったんだろ

 また紹介とか?

   それとも 合コン?


ぼんやりと考えていると
ちづるからメッセージが入る。

【 今日はバイトかな??
かぼちゃのシチュー
   作りました♪(*^^*) 
  かぼちゃ、平気だっけ?
   食べれる?】

「、 、、食べれる。」


タクミはぼそっと呟くと
返信をする。

【今、行くね。】

そう送るとちづるから、
OKのスタンプが入った。
すぐにちづるの家に行くと
インターホンを押す。

中から鍵をあけるちづるの服装は
冬用のダークグリーンの
ワンピースを着ていた。
髪をハーフアップにしている。
タクミは、外でデートした時の
ちづるの髪型と今日の髪型が
同じな事に気がつく。
可愛いと思ったが、なんとなく
言葉が出てこない。

ちづるは、
タクミを上から下まで見ると
少し目を泳がせた後に微笑んで言う。

「ぁ、かぼちゃをね、
職場でもらったから、、。
   シチュー作ったの。」

「 ? そっか。
 あ、いい匂いするー。」

タクミは玄関で靴を脱ぐと
ちづるの後を追い部屋に入る。

ちづるはキッチンに立つ。
タクミはソファーに座る。

タクミに背を向けながら
ちづるは思う。

「、 、、、 。」

  タクミ君 、 、

   制服だ

    なんでだろ

 『制服、なくてごめんねー?』

  いや 違うって

  
  ぁあ、、なんか

  変な 緊張が っ 


ちづるは、
タクミの制服の匂いを嗅いで
自分が興奮した事を思い出す。
思い出さないように、
頭からそれをかき消そうとする。

タクミは、
そんなちづるには気がつかなかった。

夕飯の用意が整うと、
タクミは制服の上着を脱ぎ
シャツ姿でご飯を食べる。
ネクタイを外した首回りの鎖骨が
ちづるの視界に何度も入る。
変な事を考えないように
視線を外す。

ちづるは、箱根で買ってきた
限定のビールを飲んでいた。

ご飯を食べながらタクミが言う。

「知可子さんにビール、
あげたでしょ?」

「え? うん。
 なんで知ってるの?」

「健が言ってた。
家に箱根限定のビールがあったって。」

「そっかー。」

「、 、、、、。」

 
   健にバレたよ  


  とは

    言えないよな


「お店に行ったの。
 でも行ったら知可子、
  休憩中で、、。」

「会えなかったの?」

「んーんー。
お店の子に聞いたら
6階の喫茶店に居るって言われて
無事に会えて渡せた。」

「そっか。」

「知可子、昔から社員食堂とか
  嫌いみたいでー。」

「ふーん、、、。」

   お店 か

「ちづちゃん。
 バーミーは楽しい?」

「ん? 、、 、んーー うん。」

「そっか。でも俺、、、」

「?」

「店長してる時のちづちゃんも
見たかったなー、、、。」

「えー? ふふっ 」

「お店の服とか着てたんでしょ?」

「んー、、 うん。」

「で? 従業員を叱ったり?」

「ふふっ、、 、うん。」

ちづるはシチューを口に運びながら
店長時代を思い出していた。

「戻りたい?」

「んー、、? ううん。」

「なんで?
 って、合わないって前に
言ってたもんねー。」

「、 、、ふふ  」

ちづるは、
口に残っていたシチューを
飲み込んでから話す。

「うん。
もー、、 こりごり。」

「そんなに大変だったんだ。」

「まぁ ね。
知可子は偉いよ。
今もちゃんと、、
   あそこで働いて。」

「、、あのさ。」

「ん?」

「ストーカー男とは、
  どこで出会ったの?」

「、っ ん、、 」


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