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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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週末-8

しばらくカラオケを楽しんでいると、
10時前にちづるからメッセージが
届いた。

【結構飲んじゃったよ (笑)
 タクミ君は家かな?
 後で電話していい?】

タクミはメッセージを読むと
返事を送る。

【俺、かけるよ。
 今して平気?】

【うん(*^^*)】

タクミは席を立つと部屋の外へ出て、
廊下で電話をかける。
すぐに、ちづるがでた。

「もしもし、 」

「あ、ちづちゃーん?」

「うん」

「箱根はどーぉ?
 写真ありがとー。」

「色々行って、楽しかったよ〜。
 お料理も美味しかったし。」

「そっか。明日もどっか行くの?」

「明日はね、 ぇーーと、
 確か、ガラスの、、 」

2人が話していると、
健が部屋のドアを中から開けた。
トイレに行く様子の健は
タクミを見てニヤっと笑った。
彼女と電話している事を察したようだ。

部屋の音が、外に漏れる。
ちづるが言う。

「 ? あれ? 今、外??」

「ん?うん。 友達とカラオケ〜。
 ほら、ちづちゃんと
こないだ行った所。 」

「 ぁーー、あそこ? 」

「そう、そう。」

「そっかー! 
考えたら卒業も近いもんねぇ。」

「まーねー。」

「あっ! 
じゃあ、、
遊んでる途中にごめんね?」

「んーんー、、。
ちづちゃんの声
聞きたかったしー。」

すると、健がトイレから
戻ってきた。
反射的にタクミは、
健に背をむけて少し歩く。

「ふふ、、うん。
私も、そうだったよ。
 あ、 じゃあ、、
 タクミ君も、楽しんでね。」

「うん。ちづちゃんもね。
明日は、、ガラス? 
 なんだっけ。」

「ガラスの、、 
なんとか美術館。」

「ふふっ、 そっか。」

「ふふふ、、
 じゃあ、またね。」

「うん。 おやすみ。」

「おやすみー、、。」

ちづるは電話を切った。

タクミが部屋に戻ると健から
「寂しくなったって伝えた?」と
茶化された。

12時をまわっても、
帰る者は居ない。
皆、本当に朝まで遊ぶ様子だ。
タクミはお昼にバイトがある為
3時か4時には帰ろうかと考える。

カラオケで自分が歌い終わると、
再びスマホを取り出して
ちづるにメッセージを入れた。

【こっちは朝まで遊びそうだよ。
昼バイトだけど、起きれるかな(笑)】

そう書いたメッセージを、
おやすみのスタンプと共に送った。
するとすぐに既読がつく。

「、 、、。」

  起きてるのか

   もう1時過ぎてんのに 


すると、
ちづるからメッセージが入る。


【わ!】
【びっくりした (笑)】


【まだ起きてたのー?】

【うん。
画面見てたから、
びっくりしたよ(^-^;】

【画面? 俺の所の?】

【うん。】

【なんか送ろうとしてた?】

こう送ると既読がつくが、
返信がこない。
しばらく待つと、
笑いながら汗をかいている
絵文字だけが入った。

「 ?」

 どういう意味だ? 

【何ー?気になる絵文字 w】

【そうだよね(^-^;
でも、何でもないよ。】

「、 、 、、。」

  なんだ? 

    気になる 

【ちょっと、もう1回電話する。】

タクミは再び部屋の外に出て、
電話をかける。
すぐにちづるが出た。


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