投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

憂鬱なお姫様
【その他 官能小説】

憂鬱なお姫様の最初へ 憂鬱なお姫様 97 憂鬱なお姫様 99 憂鬱なお姫様の最後へ

それから-6

「俺だってそうしてぇけど、このまま消えちまったらお前の母親が心配すんだろ?

お前の叔母との約束もあるしな。」


「でも!!いつになったら私たち、一緒にいられるの?」


「もうすぐだ、もうすぐ試験がある。俺一人で獲物を狩ることが出来たら

一人前の狩人の資格がもらえる。そうしたら俺はお前を迎えに行ける。」


「でも・・・もし・・試験に失敗したら・・・?」


「次の試験を待つしかねぇな。」


「そんな!!」


「お前、俺が失敗すると思ってんのか?」


「そんな事ない!そんな事・・ないけど、心配なんだもん。

もし試験の途中で怪我しちゃったりしたらとか、

悪い事ばっかり考えちゃうんだもん・・・。私、運ないし・・。」


「―――もっと俺を信じろよ。この数か月間、

俺だってただのほほんと過ごしてたわけじゃねぇんだ。

お前を迎えに行くことだけ考えてた。俺は必ずお前を嫁にもらう。」


ラウルにそう言われて、ティアラは頬を赤らめた。

再び彼の口から自分が必要とされている事を聞くことが出来て、

嬉しさが込み上げてくる。


「私、信じてる。ラウルの事。・・・そうだね。帰ろう、私たちの国へ。」


憂鬱なお姫様の最初へ 憂鬱なお姫様 97 憂鬱なお姫様 99 憂鬱なお姫様の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前