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53歳の幼なじみ
【幼馴染 官能小説】

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53歳の幼なじみ-1

「おばちゃ〜ん、まだいる?」

勝手口の扉を開けて、隣家の冴子が顔をのぞかせた。
リビングのソファに腰を下ろし、新聞を読んでいた私をみつけて、冴子が言った。

「あら、あきら兄ちゃん、起きてたん?、おばちゃん、もう行っちゃったかしら、巡礼ツアー」
「とっくに出たよ」
「やっぱり、まっ、いいか。お兄ちゃん、私、これからとうさんをホームに連れて行ってくる。今度は土曜まで預かってもらえるの。帰るの、夕方になるけど、お昼は適当に食べといてね。夜ご飯からは、おばちゃんに言われたとおり、ちゃんと作るし、ねっ」

冴子、53歳。隣の家の一人娘。私とは2つ違いだ。互いに一人っ子だった2人は兄妹のように仲良く育てられた。
だが、私が東京の大学に進学してから疎遠になり、この歳になるまで顔を合わせることはなかった。
その冴子と再会したのは1カ月ほど前。私が、離婚を機に会社を早期退職、実家に帰ってからだ。
冴子は20年前に夫と死別、岡山で一人生活していたが、5年前に母親が死んで父親一人になったため、生家に帰り、体の弱った父親の面倒をみていた。

「お兄ちゃん、今晩たべたいもの、何かある?」

私の前にちょこんと膝をついた冴子の両腕を、思い切りつかみ、グイッと引き寄せた。

「えっ?、あっ、な、なに?、何するの?、お兄ちゃん、あっ、いったぁ〜い」

小柄な冴子の全身が、飛び跳ねるような形で私の体の上に乗っかった。
彼女の頭を胸に抱きかかえ、強く抱きしめた。抱きしめられたまま、冴子は脚をバタバタさせた。
スカートがめくれる。白い太ももが露になる。

「く、く、苦しい、お兄ちゃん、息が・・・」

私は少し力を緩めた。耳たぶに息を吹きかけ、うっすらと汗ばんだ耳の後ろに舌を這わした。

「きゃっ、いやっ、や〜ん、くすぐったい・・・・もぉ〜うっ、お兄ちゃんったらぁ〜、こんなこと考えてるのぉ〜?」
「あかんか?、冴ちゃん?」
「えっ、え〜っ、よう答えんわぁ、わたし。もぉ〜、どうしよっ」
「早う、おじちゃん、送って来い。そしたら、あさってまで俺と冴ちゃんと2人っきりや。男と女になろ!!、なっ!!!」
「うっわぁ〜、いややわぁ、そんな言い方、やめてよお、もぉ〜・・・・・・とにかく、とうさん、ホームへ連れてってくるわ」

冴子が帰って来たのは午後3時を過ぎていた。

「遅かったなあ、何かあったんかと思うて心配したで・・」
「ごめん、帰りにね、せっかくだからちょっと脚伸ばして、○○村の産直市まで行ってお野菜買いだめして来た。安いんよぉ、この辺のスーパーの6割ぐらいで、しかもめちゃくちゃ新鮮。ほらっ、ねっ?」

朝のちょっとしたじゃれあいもすっかり忘れているかのような冴子の自然な物言い、態度。私は確信した。

「お兄ちゃん、おふろもご飯もウチでいいでしょ?、わたし、その方が気楽だし・・・ねっ?」
「うん、いいよ。ついでにお布団も冴ちゃんちでいいよ!!」
「お兄ちゃんのおバカっ、そんなことあからさまに言わないのっ!!」
「じゃ、こっそり言うの?、冴ちゃん」
「・・・・・言わんでいいのっ、もう。それより、着替えとかパジャマとかも持って来てね。お洗濯もウチでするから」

食卓を挟んで2人だけの夕食。


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