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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 美術その1 〜-3

 ……。

 
 作画に慣れたところで、想像世界を具現化する作業に入ります。 自分がもっている心象をキャンバスに表現するには、それなりの手順が必要ですよね。 まず描くべき心象ですが、牝の内心にあるものなんて『飽くなき自慰欲求』だけ、というのが私達の前提です。 である以上、自慰への願望を描くことになります。 画面の構成、自慰を暗示するモチーフ、暗くて激しい炎のような性欲に相応しい色彩――あれこれ考えてから絵筆をとったと、先輩は話してくれました。 

 先輩の絵は『バラバラに散った糸くずを追いかけ、暗闇の底にある穴を指差す』構図でした。 それぞれの『糸くず』は陰毛を暗示していて、毛根はクリトリスを模してあります。 『糸くず』を5万本描いていて、これが『ごまんこ≒おまんこ』の暗喩とのこと。 暗闇の底でポッカリ開いた穴は子宮口と同じように縁取(ふちど)りがあって、指で穴を指差す行為が絶頂直前に一際奥へ指を挿入する刺激に繋がる、という寓意です。 全体を赤味がかったピンク色で統一し、牝の淫らさ、罪深さも表していました。 さらには黒で塗りつぶした暗闇の下には膣が克明に描いてあり、暗闇の底の穴と膣口が重ねてあります。 つまり、闇の底にある穴は膣の入口でもあり、子宮の到達口でもありました。 一度解説されてしまえば、頭でっかちなだけでどうってことありません。 けれど何の説明もなしに見せて貰ったとき、得もいえぬ恥ずかしさを感じました。 上手く言葉に出来ないですけど、そのぉ、牝に生まれてきたこと自体が恥ずかしいような、申し訳ないような、そんな感じです。 絵画全体から溢れる卑しい感情を、私は確かに感じました。 さっきまで割かし平然と絵を説明していた【B2番】先輩も、この絵を前にしたときから頬っぺたが真っ赤です。 つまり、描いた本人が恥ずかしくて隠れたくなるような卑しいイメージでいっぱい、ってことですよね。 そんな絵を近い将来書かなくちゃいけないっていうのは、正直気が重たいです。


 他にも試作した絵が数点ありました。 中には『乳首』をモチーフにした絵も1つだけありましたが、他は全部が『おまんこ』でした。 学園が私達に『おまんこ』しろっていうなら、もう何も言うことはありません。 おまんこを弄らされ、打たれる、縛られ、ほじられ、くじられ、揉みほぐされてきました。 だとしたら、ジッと観察させられて、描かされるのだって同じことです。 

 しっかり心の準備をして、自分の持ち物と向き合おう――私はそんな風に思いました。 


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