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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 美術その1 〜-2

 ……。


 右端の絵は鉛筆で白と黒のコントラストをつけた『素描』でした。 中央にこんもりと盛りあがった窪みは、見間違えようがありません、女性器です。 襞の一本、皺の一筋まで丁寧に描写された陰唇、包皮を剝いたばかりのツルリとした様子を陰影で顕わしたクリトリス、膣口の奥でもっこりと息づく子宮口――写真と見紛うばかりに精緻な描写。 

 美術とは『美しいもの』を創る『術』です。 そのためには醜いもの、いやらしいものから目を逸らしてはいけません。 ということで、美術の最初は自分の『牝性』を様々な角度から描写すること。 『素描』では自分の持ち物をありのまま捉えるわけですが、事前に申告してある膣のプロフィールと完全に合致させなくてはいけません。 皺数、各種直径、長さ、深さなど、視覚的整合性を取ることが可能な項目は無数にあります。 それらすべてをクリアするには穴が空くほど自分の膣を凝視する必要があり、観察過程で描写する力をつけるため――そんな穴だらけの理屈でもって、何枚も何枚も、時には何十枚もオマンコの素描を繰り返したんだとか。 で、教官に出来栄えを確かめてもらうため、素描に並べて自分の持ち物をおっぴろげるわけですが、やれ『色彩が違う』だとか『襞の厚みが伝わらない』だとか、『マン汁の量が少ない』やら『臭さが表現できていない』といった注文が相次ぎ、簡単に合格は貰えません。 それでも教官が認めてくれるまで提出を続けるしかないわけで、先輩は20枚以上素描を繰り返したそうです。 でもって、今目の前にある爛れたオマンコのスケッチでもって、無事合格となった、とのことでした。


 ……。


 2枚目の絵は分厚く塗り重ねられた絵具が鮮明な『油絵』です。 自画像を描け、という課題に対して【B2番】先輩が描いたものは、褐色に色づいた肌、陰毛を処理した上で毛根を線香で焼ききった痕跡、隙間から覗くどぎついピンク色の内臓――即ち『自分のおまんこ』でした。

 自画像とは、自分の個性が最も顕著に表れる部分を描くことです。 旧世紀であれば『顔』を描くところでしょうが、現代は違います。 私たちは『牝』であり、牝の象徴は『膣』以外にありません。 顔も髪も胸もお尻も、すべて膣の付属物です。 私たち牝は、膣に色々くっついた存在に過ぎません。 私達の容姿は、鼻が高いとか、目許が凛々しいとか、そんなことに価値は全くなくて、おまんこが『上付き』だとか『濡れやすい』だとか、そういうことで評価されます。 だから、自画像といえば『おまんこ』以外ありえません。

 ……そういうことになっちゃってるんですよ。 冷静に考えたら泣きたくなるから……私としては、もうどうでもいいんです。 そういうことにしちゃってください、って感じです。

 色は市販の絵具ではなく、古代に則って『鉱石』や『植物』から造ります。 素材を砕いた粉末から、例えば緑なら『孔雀石』、黄砂原鉱から『黄土色』、辰砂から『朱色』、藍銅鉱から『青紫色』、『白粉色』なら蛤の貝殻から、といった具合です。 
 手を使っても構わない過程は、絵筆や黒墨のように直接絵を仕上げるものだけです。 なので、絵具を作る過程には専用の『球体すり鉢』を使うと聞きました。 使い方はというと、床に置いたすり鉢の中に素材を置き、上に陶製で直径15センチの球体を置きます。 後は両足を180度開いた姿勢で球体を上から下半身で押さえつけて――当然限界まで開脚したおまんこで球体をくぱぁと挟み、おっぴろげる恰好になります――ぐりぐり、むりむりっとすり潰します。 硬い素材が壊れる振動を膣で受け止めながら、砂粒になるまで股間で擦り続ける作業。 素材によっては30分以上かかることもあります。 傍目には床で自慰をするような仕草が延々続く様子は、さぞかし無様だったことでしょう。


 ……。


 ヒトの視覚は錐体細胞とカン体細胞で構成されています。 鮮やかな色で錐体細胞を刺激するのも一助なら、濃淡でカン体細胞に訴える表現もまた一助だといえましょう。 
 実際、墨は万能です。 輪郭を際立たせてみたり、ぼかしてみたり、内脈を大事にしたり、線の厚みを変化させたり。 隈取を先にするか片方にするかで印象はガラリと変わります。 対象のイメージに相応しい表現方法を逐一選ばなくてはいけないため、技法を分析するという観点からすれば、水墨は恰好の素材です。 
 
 描く対象は、やはりというか当然というか、牝の持ち物、おまんこです。 といってもこれまでのように自分の持ち物を描くんじゃなくて、クラスメイトの持ち物を描きます。 クラスメイトが机に登って膣を強調するポーズをとるので、その姿勢に合った表現の水墨画を描くんです。 M字に開いている時は大陰唇を濃く、小陰唇を薄く、尿道その他を一筆書きでのっぺり仕上げる。 片脚を抱えてY字バランスをつくった時は、大陰唇の捩れたところの輪郭をはっきりさせ、反対側は片隅と元隅ですっとなぞる。 1つのポーズにつき与えられる時間は5分しかなくて、咄嗟の判断で陰影を的確に表現するのは生半可じゃ出来ません。 先輩に対策を尋ねたところ、曰く『普段から姿勢と膣の関係に注意する』とのこと。 つまり、普段から膣の外観に気を配れってことですよね。 それって言い換えたら、いつでもどこでも膣のことを考え続けろってことなんでしょうか。 まあ、そういうことだと思いはしますけど、敢えて確認しないでおきます。 私、藪蛇は嫌いですから。




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