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わかんない
【複数プレイ 官能小説】

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温泉旅行-11

陽が少し傾き
セミのうるさい声が 弱ってきたかと思うくらいの時間に
宿の入り口を車でくぐった

少し山の中の 涼しげな木々に囲まれた石畳の道を進むと
お客様用駐車場の看板が見えてきた

その駐車場には すでに数台の車があり
俺の車は 仕方なく日向に置かざるを得なかった

すぐ近くに宿の建物があり
和風の2階建ての 風情のある
少し古い感じに対して
玄関にあるLEDの電工看板が不釣り合いだった

「思ってたより空いてるな よかった」
翔は 車から降り 先に俺たちの荷物を出し始めた
「翔!いいよ 私たちの荷物まで・・・」
「この町の大事なお客様だからな」
彩香はすぐに車の後ろで翔の荷物を受け取ろうとしていた
俺は サングラスを車の収納部に収め 車から降りた
まだまだまぶしい日差しが車を照らしている

「荷物は俺が持つから・・・ほら ペンダント引っかかるぞ」
「あ・・・それは困る」
彩香は 翔に荷物を任せ 俺の方に歩いてきた
「隆、荷物全部持たれちゃった」
「仕方ないな 帰りは俺が全部持つよ」
先を歩き出した翔に続いて 玄関に向かった

自動ドアの玄関を抜けると
すぐに受付の着物のおばさんが挨拶をしてくれた
「本日のお泊りは 三名様同室でよろしいですか?」
「はい 予約のとおりでお願いします」
翔は 俺と彩香に手招きをすると
宿泊台帳に名前と住所を書くように勧めた
三人が 違う苗字 名前 住所を書いていく
おばさんは この俺たちの関係を どう思っているんだろう・・・
俺は そのおばさんの顔を見れないでいた

「まもなく 案内の者が来ますので しばらくお待ちください」

荷物は カートの乗せられ
俺たちは 待合所のようなスペースのソファーに座ってみた
「なんだか 恥ずかしいわね」
彩香は 小さく囁いていた
やっぱり 三人同室って ちょっと 関係を勘ぐられるだろうか・・・
壁を見て 床を見て 天井を見ていると
案内の者らしき 浴衣姿の若い女の人が声をかけてきた
「藤原さまでいらっしゃいますか?お部屋の方に案内いたします」
その人は 小さく会釈をすると カートを押し 俺たちを案内し始めた
 


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