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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Runa:「羞恥心の死神」-2

「…可愛いんだけど。」

質問1に回答した時よりも、勇樹の唇は荒っぽく私に重ねられ、舌を捻じ込んでくる。

「んっ…はぁ」

長いキスから解放されて、私の口から零れた吐息が白くなって灰色の煤けた空へと消えていく。

「じゃあさぁ…。」

私の額に再びくっつくように勇樹は顔を近づける。

「質問3。今日はどっち…?」

勇樹が瞬きする度に触れる長い睫毛がくすぐったくて、私は少しだけ笑ってしまう。

「今日は…、触られにきました…。」

特に意味はなかったが、思わず敬語になってしまう。

勇樹は、少し落ち着いたのか今度は熱っぽく舌を絡ませる。

「はぁー…。なんかごめんね。」

勇樹はそう言って、私の鎖骨の辺りに顔を伏せる。

「別に…気にしてないよ。」

それは本心だった。

それは私の気分や体調などの気まぐれな要素に過ぎず、第三者から見たら同じ意味であることには変わりなかったからだ。

いくら勇樹でもその違いを明確に理解できていなかっただろうし、当然の解釈に変わりなかった。

「じゃあさ…触ってもいいですか…?」

まるで私につられたかのように小さな声で勇樹はそう言った。

「ふっ…いいけど…」

そんな姿に私は笑ってしまう。

「もうさー…。2学期も色々あってやっと終わったしさー、最後の日くらいおっぱいで癒されたいよ〜。んんん〜。」

勇樹は下から私の胸を持ち上げるようにして両手で胸を触りながら顔を胸に擦りつける。

「最後の日って…散々いっぱい触ってたのに、何言ってるんだか。」

誕生日から今日まで、勇樹に何度もこうして体を求められている。

今日とてそれは例外ではなかった。

「瑠奈ちゃんのおっぱいはさ〜俺にとって最高の癒しなんだよ。瑠奈ちゃんのおっぱい触って、一日の疲れを労って、明日も頑張ろうって思うんだよ。知らないでしょ、俺がどれだけこの大きな胸に癒されているか。」

中に着込んでいるセーターが伸びてしまうのではないかと思うほど、勇樹は私の胸を変幻自在に揉みしだく。

「ほんとかなぁ…初めて聞いたよ。そんなこと。」

「本当だよ…。甘えられる場所があるって、心がすごく落ち着く。俺は瑠奈に甘えてる弱い人間だからさ。」

瑠奈。

勇樹が不意に呼び捨てにしたその瞬間、私の心臓の鼓動が一際大きくなった気がした。

「ねぇ…勇樹くん。私も勇樹くんに質問していいかな?」

私がそういうと、何かを感じ取ったのか勇樹は胸から離れる。

「大したことじゃないんだけど…勇樹くんはどうして私をちゃん付けで呼んだり、呼び捨てにしたりするの?」

勇樹はその問いの答えをもう予め用意していると言わんばかりに私の目をじっと見つめる。

「うーん。」

そう言いながら勇樹は私の目の前に立ち、コートのボタンを上から外していく。

コートを丁寧に脱がせると、ブレザーのボタンを開けて、シャツの上に着込んでいた私のセーターを脱がせようとする。

時々どさくさに紛れて胸を触りながら、勇樹がセーターを脱がせるのを私も両腕を上に挙げることで手伝う。

「なんていうか…、興奮しちゃったから…?っていうか。」

勇樹はそう答えて、私のシャツのボタンを淡々と外していく。

第一ボタン、第二ボタンと、どんどん肌が露出していくのに比例して、私の心臓も高鳴る。

シャツのボタンを最後まで外した勇樹は、シャツを大きく広げ水に飛び込むように私の体に密着する。

気温が低くなっているが、勇樹のアウターが私の体を覆っているからなのか、私の体が火照っているせいなのか、寒さはあまり感じない。

「私のこと…呼び捨てにして興奮するんだ?」

「…うん。瑠奈も俺のこと勇樹って呼んでくれて、お互いに求め合ってるみたいな感じがして、興奮した。」

勇樹のその理屈は、分からなくもなかった。

勇樹の事を呼び捨てにして、お互い口づけを何度も交わしながら抱き合って、名前を呼び合って。

陽ちゃんの彼氏なのは分かっているけれど、そうしている時の勇樹は私のことだけを思ってくれているような気持ちになる。

勇樹のためだけの体、そんな気分にさせられる。

「今日のブラも可愛いじゃん。」

勇樹はそう言ってブラの生地を指先で確かめるように触る。

「寒くない?大丈夫?」

「うん…平気だよ。」

私は強がっていたわけでもなく、本当に寒さを感じていなかった。

それでも勇樹は私の脱がせたアウターをベンチの背もたれに敷いて、私の肌を包む。

「こうすれば、寒くないし。誰かがもし来てもコートの前を閉めれば、裸になってるなんて思わないね。」

そうは言うものの…。

ベンチに視線を移すと、私の脱がされたシャツ、ブレザー、セーターが置いてある。

「シャツとかブレザーとかこんな風に置いてあったら、絶対コートの下裸だって思うじゃん…。」

「じゃあ…、もう来ない事を祈るしかないね。」

勇樹は諦めた表情で私と唇を重ねる。


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