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憂鬱なお姫様
【その他 官能小説】

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取引-13

そうそう言い忘れていましたが、先ほど国王と王妃には伝えたのですが、

わたくしが国へ帰る時、ティアラも一緒に連れて帰ることに致しましたので。」


ティエラの表情が固まる。


「え・・?」


「この王国とわたくしの王国、紙切れでしか友好条約を結んでいないのはご存知ですか?

本来ならば国王の血族を迎え入れるのが筋ですが、まだ決めかねているようですね。

なのでわたくしがティアラを我が妻として迎え入れることにしました。

我が父と、兄もわたくしがこの王国の誰かと婚姻するべきだと、

考えていると思いますから。」


「あの・・・そのような大事な役割、ティアラには務まりませんわ!!」


「大丈夫ですよ。ティアラは今は滅びてしまっていても、

王族の血を半分引いていますからね。

それに血は薄いですが、この王国の血をひく者として間違いありませんから。

あと・・・あなたもわかっていると思いますが、

この王国より我が王国の方が領地、領土が広大で、より強い権力を持っている事、

お忘れなく。」


王子はティエラに勝ち誇った笑顔を向ける。


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