若い女-2
「あぁん、ダーメ。シャワー浴びてから」
お預けを食ってしまった。
ノリの良い日は、シャワーなど浴びずにお互いを求めあうこともある。
「なんか、いやらしい匂いを発しながらの獣っぽいＳＥＸって興奮するよね」
そう言って、洗っていないチンポを美味しそうにしゃぶることもあるのだが、今日はシャワーを浴びてからではないとダメなようだ。
その時の気分によって態度が変わる気まぐれな所も奈津美の魅力の一つなのかもしれない。
奈津美と付き合っていると、振り回されると感じる男もいるかもしれない。いや、そう思う男の方が多いだろう。
その時その時の気分で、次の行動がどうなるのか予想がつかない女。ただ、自分勝手で我儘な性格とは少し違う。かと言って天然なんかとは正反対。多少なりとも気分屋気質はあるけれども、常識的な範囲で礼儀も行動も心得ている。
だから奈津美はしっかりとした考え方を持った大人の女性であると豊川は思っている。
ただ、ちょっとだけ気まぐれなのだ。
気まぐれがラッキーに転がることもあれば、ハードラックに傾くこともある。
「部屋にいる時は、けっこう裸のまんまって時もあるよ」
常時裸族状態ではないようだが、服を着ていないことも多いらしい。そんなこともあってか、豊川のアパートで風呂を使う時には、たいていリビングで服を脱ぎ去っていく。
そしてそのスタイルの良い後ろ姿を見せつけるように颯爽とバスルームに入っていく。当然何もつけていないので、お尻は丸見えなのだが、そのカッコよさに勃起することも忘れて見入ってしまうこともある。
（本当にスタイルイイよな。モデルって言ってもいいぐらいだ）
豊川は、バスルームに向かう奈津美の後ろ姿を見て呟いた。脚が長くスレンダー。胸はＢカップ程度と小さいが、そのしなやかなシルエットは何よりも代えがたい。そして、意外と腰回りからヒップにかけての肉付きがムッチリとしているのである。巨尻ではないが、ウエストのくびれとのコントラストから、とても悩殺的に見えるのだ。
（望未も昔はムッチリといやらしかったけど、今ではくびれなんて確認するのも難しいし）
つい妻の望未と対比してしまう。ここ数年性交渉は無いし、裸ですらほとんど見てはいない。それでも常に頭で比較してしまうのは、これまでで一番数多く抱いた女性だからだろう。
そんなことを思いつつ、簡単にテーブルの上を片付けていると、バスルームからシャワーの水音とともに、鼻歌♪が聞こえてきた。
どうやら機嫌はイイらしい。
機嫌のイイ時の奈津美は、ＳＥＸでも積極的になることが多い。今日の夜は楽しめそうだ。
「お先ー、あーさっぱりした。ビールもう１本飲んでいい？」
バスタオル１枚を体に巻いてだけの姿でバスルームから出てきた。濡れたロングヘアがなんとも悩ましい。
「ああ、適当に飲んでてくれ。俺もシャワー浴びてくるから」
そう言って、バスルームに入った。手前には気持ちばかりの脱衣所が付いている。
１Ｋだから狭いのは仕方が無いが、あるだけましだと思っている。洗面台の所には、歯ブラシがコップに入れて２本並べて置いてある。完全同棲とまではいっていないが、週のうち半分は豊川の部屋で過ごしているのだから半同棲と言ったところか。
シャワーを浴び終わり、部屋に戻ると奈津美の姿が見えない。
（帰った！？）
ＳＥＸが出来ないという残念な思いもよぎったが、時々気まぐれな行動を取る奈津美の事だから別段不思議なことでもなかった。
「待ちくたびれー」
帰ったのかと思った瞬間、ドアの陰から全裸の奈津美が現れ、背中から抱き着いてきた。冷たいビールの缶を豊川の頬に押し付ける。まだ少し冷たさの残る缶が、風呂上がりの身体にひんやり気持ちイイ。
「何だよ。びっくりさせるなよ」
口では何だかんだ言いながらも、背中に当たる胸の感触が心地良い。
「なんか、ビール飲んだらテンション上がっちゃって」
そう言って、豊川の正面に回り込み、すぐさま跪いた。
まだ湿り気のあるチンポは、全く硬くなっていない。まだまだベビー状態のチンポをすっぽりと口に含んだ。
「始まる前から興奮して勃っているのも嬉しいけど、自分のフェラで大きくなってくれるのも嬉しいよね」
玉袋の皺を１本１本丁寧に舐めながら奈津美が言った。
徐々に硬くなるチンポを口でピストンする。ジュパジュパといやらしい音も聞こえてきた。
「あぁぁ、いやらしい音。私がチンポしゃぶってる音、スゴくいやらしい」
奈津美は、自分がいやらしい言葉を発することで興奮をつのらせていく。
チンポの硬度がＭＡＸに近くなると、奈津美はよりいっそう口を窄め、強いバキュームでチンポを絞り上げる。
ズーっ、ジュポジュポ、ズッズッと更に音を立てて吸いたてる。
気持ちの良さは、カリ首付近の膨張具合からもわかる。エラの張ったカリ首は、パンと張り裂けそうなくらいにまで血流が集まっている。
豊川は、ゆっくりと奈津美の口からチンポを引き抜く。奈津美の口の周りはやや泡状の唾がべったりと付いていて、フェラの激しさを物語っている。
「あーん、もうちょっとしゃぶらせてよぉ」
甘い声で、フェラチオの催促をする。
そのリクエストを振り払うように奈津美を立たせ、両手を壁につかせる。
奈津美のノリが良い時には、少し強引なくらいの方が興奮するようだ。今日のノリの良さを感じた豊川はわざと自分本位に振る舞った。
予想通りだった。その態勢になると、奈津美は指示を受けなくてもお尻を豊川の眼前に突き出した。
「いやぁん、見えちゃうじゃな〜ぃ」
プリプリと尻を振る。
豊川はお尻を抱きかかえるように、尻っぺたに頬ずりした。