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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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再び、青森へ…-7

「あーたるぅー、会いたかったよぉー。」
「でぇーおまっ、離れろ気色悪い!」

案の定飛んで抱き着く蓮、ったく。

「んもぅーコイツ何とかしてくれよー、学校でも私をからかって。」
「あぁ、知ってる…何かスマン。」

やはり向こうでも俺が居なくてもそれなりに楽しくやってるようだ。

「青森では上手くやってる?」
「あぁ、女子に好かれまくっちゃって。」
「全く、あんまあの子を悲しませ……って違うか。」

俺がまだ柊さんと付き合っていると、ついうっかり思ってしまった巴。

「彼女、元気にしてるか?」
「そんなの、本人に聞きなさいよ別れた本人何だから。」

確かに。

「でもまぁ、君が元気そうで良かったよ。」
「あぁ、俺が居なくて寂しがってるのかと思ったぜ。」
「大丈夫だよ、こうして会えたんだから。」

これが友情って奴ですか、すると横で巴が目を怪しくキラキラ輝かせ。

「今日はBL三昧かっ!」
「は?」

さて、感動の再会を果たした、次に彼女に会おうと思うが辺りを探しても居ない、すると
マッサージ機にオジサンの如く居座る少女が。

「………あ、佐伯君、どうも。」
「お、おうっ!あの電話以来だな。」

特に何も変わらない様子、天然な所も…。

「皆さん、会話に夢中のようで少し休ませて頂いてます。」
「…そうか。」

不思議な気分だ、こうして会うと付き合っていた頃を思い出す、俺も隣に座りたいけど
流石に肩も凝ってないのに座ったら他の客に迷惑だから、近くに立つ事に。

「お爺さん元気か?倒れたらしいけど。」
「はいっ!一時はどうなるかと思いましたが何とか。」
「そっか、良かったな。」

大変な時に来れなくてゴメン、危うくそう言う所だった、もう俺らは恋人じゃないんだ、
ここでよりを戻そう…何て言ったらややこしくなる。

「お兄さん達は元気にやってます?」
「あぁ、此間無事に入籍して晴れて夫婦になった、それでも共働きはあいも変わらず優華さんが仕事辞めて家事に専念したいって言ってたけど。」
「佐伯君の、為ですね?」
「うん、でも俺は断った、あまり二人の障害になりたくないし。」
「そっかぁー良かったですね。」

一時兄貴の暴走や不倫疑惑もあったけど今は穏やかに暮らしていて。

「それと優華さん君に謝ってたぞ、「心配かけて御免なさい」って。」
「そう、良かった。」
「あぁ、またいつでも遊びにおいでって。」

けど、二人は未だ俺と柊さんが交際してるって思ってるようで、そりゃ早乙女先輩がうち
にちょいちょい来てる事は知って居るようだが。

二人に今の俺の交際関係に関しては後でゆっくり説明すれば良いな。

「若葉ぁーあーたるーっ、そろそろ行くよっ!」

向こうから巴の声がし、待ちくたびれたと言わんばかりに席を立つ彼女。

こうして話すと思い出すな、何だか懐かしい…でもそれ以上に近寄ってはいけない、やはり元カノとはあまり会うものではないな。

そして俺も彼女に続き4人の元へ。


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