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義母と、違和感と、同級生と
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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義母と、違和感と、同級生と-10

「それで、話し相手に僕を?」
「うん。お仕事忙しいのにこんなおばさんの相手をさせて悪いと思ったんだけど、謙吉くんと
話していると安心するもんだから、つい……迷惑だった?」
「そんなことないよ。大好きな女性に頼ってもらえる。男としてこんなに嬉しいことはない。
それに、自分のことをおばさんなんて言わないで。亜矢さん、とっても綺麗だ」
 歯の浮くような台詞を大真面目な顔で吐き、ちゅっと一つ亜矢の頬にキスをすると、
「だけどね、亜矢さん」
 謙吉はにっこり笑って亜矢の首に手をかける。そして指に力を入れ、喉を軽く締めつけた。
「んっ!」
 亜矢が少し苦しそうに、顔をしかめる。
「僕のことは謙吉くんじゃなく、謙吉さん。ほんと、何回言えば分かるのかな。亜矢さんって
凄く尽くしてくれるし、綺麗だし、物覚えもいいけど、これだけは全然直らないよね」
「あ……ご、ごめんなさい。でも……」
「でもじゃない。僕はもう貴洋の同級生だった中学生じゃなくて、一人の男なんだ。その辺、
ちゃんと理解してくれないと困る」
 言い訳をしようとする亜矢を制するように謙吉は言い放った。
「う、うん……ごめんなさい……謙吉、さん」
「ふふ、そうそう」
 穏やかに、しかし満足げな微笑を頬にたたえながら、謙吉はさらに続ける。
「それで、僕達のこと、貴洋に伝えた? もう帰って来てるんでしょ?」
「え、ええ。昨日。でも、なかなか言い出せなくて……」
「……!」
 貴洋は、昨晩何か言い淀んだ母の姿を思い出した。そしてその後、そのことに関する追及は
一切受け付けないと言わんばかりに話題を変えてしまったことも。
「まあ、確かに言いにくいよね。中学の同級生だった謙吉と結婚を前提に真剣なお付き合いを
していて今は妊娠三ヶ月です、なんて」
「!!」
 貴洋の心臓が一瞬、止まった。
「そんなに言いにくいなら、僕から言おうか? 貴洋にも久しぶりに会ってみたいし」
「う、ううん! わたしから、わたしから言うから!」
 ぶるぶると首を振る亜矢に、謙吉はなおもいたずらっぽい笑顔を向ける。
「そう? ならいいけど。でも貴洋、驚くだろうなあ。僕が君の新しいお父さんだよ、そして
もうすぐ小さなきょうだいができるんだ、なんて聞いたら引っくり返っちゃうかも」
(引っくり返るどころじゃねーよ!)
 塀の向こうから思わずツッコミを繰り出してしまう貴洋だが、それを声になど出せるはずも
なかった。


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