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《幼虐〜姉妹姦獄》
【鬼畜 官能小説】

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〈仕打ち〉-9

「触んないでよぉッ!!はひぃ!触んな…いでッ…んぎいぃッ!!」






愛の暴れっぷりは、首謀者の予想を遥かに超えるものだった。

叫び声は言語とは程遠いものであったし、なにかにとり憑かれたかのように激しく身体を前後左右に揺する。
だからといって首謀者が怯むかと言えばそんな事はなく、さりげなく近づいてきた長髪男にピラフの皿を渡すと、素早く左目のファスナーを閉めて愛を再び暗闇の只中に放り、その自棄っぱちとしか呼べない抗いが収まるのをギュッと抱き締めながら待つ構えをみせた。


『アハハハ!逃げられないって分からないのかな?愛ちゃんは僕達のペットになるしかないんだよぉ!』

『………チッ』


またも不粋な“肉ダンゴ”が、飼い主を差し置いてでしゃばった。
首謀者は舌打ちをし、感情のままに素直に顔をしかめる。

今の、この調教の時間には、長髪男は殆ど口を開いてはいない。
同じ監禁部屋に居てもその振舞いは控えめで、首謀者のサポートに徹しているようにみえる。

あの我が儘な長髪男の気遣いに気づいたからこそ、この小肥りオヤジの言動が目障りで仕方がない。

愛の独占欲で頭がいっぱいな首謀者は、断りもなしに口を出してくる小肥りオヤジに苛立ちを覚え、それと同時に愛への胸が熱くなるような“慈しみ”の感情が失せてしまっていった。



{お…お姉……ちゃん?うぅ…お姉ちゃん…ッ?}

「ッ!!!」


突如として泣きべそをかいた亜季の声が部屋に響いた。
いまどんな様子でいるのかを確かめる為に、長髪男がモニターのスイッチを入れたのだ。

そこには意識を取り戻した亜季が、自由を与えられた両足をパタパタと動かして愛を呼んでいる姿が映っている。
両手の拘束は解かれてはいなかったから、その身体はベッドから離れられず、ブリッジのように背中を反らせて藻掻くのが精一杯な様子だ。


『全く……お姉ちゃんじゃなくて『お兄ちゃん』なのになあ。まだまだ僕の“愛情”が足りないみたいだね』


例え亜季の願いが叶い、愛が傍に駆け寄ったとしても、間違いなく愛は亜季の期待には応えられない。
この禍々しい《悪》を打ち負かすには絶対的に力が足りず、それは物質化しない正義の無力さと直結しているからに他ならない。


『へッ…愛情もイイけどよ、あんまり甘い面は見せねえ方がいいぜ?ガキってのはすぐにツケあがるからよぉ』

『だって可愛いんだから仕方がないさ。とりあえずは褒めて“伸ばしてやろう”って思ってるんだ……』


長髪男はモニターに映る亜季にキスをすると、プチンと画面を消してしまった。



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