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超合体★アクメロボ ガングリオン
【SF 官能小説】

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愛しのシャルル様!! 宇宙に消えた恋!!-4

ソウデッカー「しかしながら総統! あのアクメロボの性能には恐るべきものがありますぞ! 地球に降下させた全部隊のうち、実に13.8%がたった1体のロボに破壊されたのですぞ! おかげで地球統治の重要拠点となる筈だった日本が無傷のまま残ってしまった…」
ステッドラー「別に良いではないか? たかが1体、踏み潰そうと思えばいつでも出来る!」

ソウデッカー「ならばこの私にお任せを! 私が指揮する戦闘ロボ10個師団で揉み潰してご覧に入れましょう!! なぁに、大した手間はかかりません。もし手こずるようなら太平洋上におびき出してありったけの反陽子弾をぶち込んでやりますぞ!!」

ソウデッカーは鼻息を荒くして一気に言い立てると毛むくじゃらの胸をそり返らせた。

ハイデガー「馬鹿者っ!! 粗忽者っ!! 大量の反陽子弾なぞ打ち込んだら地球はどうなる?! 我々の移住先を死の星にするつもりか?! だからお前は脳みそまで筋肉で出来ているというんだ!!」

バシッ! ハイデガーは顔色を変えて弟の頭をひっぱいた。
双子の兄弟でありながら犬猿の仲の2人はそのままジリジリ…と睨み合う。

ハイデガー「アクメロボ対策は私めにお任せ下さい!! これから放送する地球向けの番組で総統が、

『我々は犯罪者コリン・セーガンを捕らえるために地球にやって来た。奴を差し出さねば全ての国を廃墟にする』

…と脅しをかければ良いのです!! 地球人どもはガングリオンにありったけの憎しみをぶつけ、やがて同士討ちを始めるでしょう!!」
ステッドラー「無粋な…。お前はこの私に姑息な詐術を用いよと言うのか? 全宇宙を統べる完全無欠の存在であるこの私にか?! 却下である!!」

ステッドラーは苦虫を噛み潰したような表情でにわかに不機嫌になる。
その様子を察したハイデガーはたちまち長身を縮こまらせた。

モーカリマッカー「…総統。無粋な献策をした不肖の息子どもに代わりお詫びいたしまする。ここは私にお任せあれ!」

モーカリマッカーは低い身長をさらに低くしてうやうやしくお辞儀をしながら、上目遣いで総統を見上げた。

ステッドラー「君には何か良い策があるのかね?」
モーカリマッカー「はい。地球を守るガングリオンの姿は世界各国の報道に取り上げられ、動画サイトを通して既に数十億の地球人が見ております。一部ではあのロボを英雄視する向きもあるとか…。逆にそれを利用するのです!!」

目を輝かせたステッドラーは、司令室中央の椅子にどっかと腰をかけた。

ステッドラー「ほう。なかなか面白そうだな…。続きを言ってみたまえ」
モーカリマッカー「これから毎週日本に戦闘ロボを送り込み、ガングリオンと対決させるのです。やがてアクメロボは地球を守る英雄に祭り上げられることでしょう。奴らにたっぷりと希望を与えた後で完膚無きまでに叩き潰し、絶望のどん底に突き落とす!! さすれば意気消沈した地球人はたちまち我々に心服いたします!! そして…」
ステッドラー「そして…?」
モーカリマッカー「その闘いの模様を独占中継し、地球から富を吸い上げるのです!! 既に地球に送り込んだ工作員が企業をいくつか買収しております。我々の操る巨大企業が富を独占し、メディアを通してサブリミナル効果で地球人を洗脳してゆきます!! やがて総統は2つの星に跨る大スターへの道を歩むことになるでしょうな…!!」
ステッドラー「ふむふむ。そのアイデア、気に入った。お前に任せよう!!」
モーカリマッカー「はは〜っ!!」
ステッドラー「しかし、だ。その中継をするにはガングリオンと互角に戦える戦闘ロボが必要ではないか?」
ハイデガー「それならご心配には及びませぬ!! セーガン博士が残した基礎理論を元に開発班が独自のアクメ・リアクターを開発し、新型アスペル・ガーに搭載しております!!」
ステッドラー「その戦闘ロボには誰を乗せるのだね?」
ソウデッカー「となるとやはり、あの男が適任でしょうな…。裏切り者コリン・セーガンに対する執着心は並外れたものがありまする!!」
一同「ふふふふ…。はっはっはっはっはっは!!!!」

地球が映る大スクリーンを前に、ワルの笑いがこだました。

シャルル「はぁ…はぁ…はぁ…」

噂の当人はベッドの上でオナーニに耽っていた。謹慎中だというのにいい気なもんである。
自室の天井には写真がところ狭しと貼り付けられている。もちろんコリンを写した盗撮写真だ。
E−1星にいた頃はコリンをステッドラー親衛隊に熱心に誘い、毎日のようにストーキングしていたシャルルであった。
匿名で棒つきキャンディを送りつけてはコリンがキャンディを舐めるところを盗撮したり、レーガン家のゴミ箱を漁ったこともある。
これだけのことをしても逮捕されなかったのは、ひとえに彼が親衛隊の天才パイロットであるが故だ。
コンコン。ドアがノックされた。

憲兵「シャルル中佐、総統が直々のお呼びです。急いで礼服に着替えて出頭して下さい!!」
シャルル「わかった!! 今、行くっ!! …うっ!!」

ガサガサ…。後始末をしながらシャルルはニヤリと笑った。
自分という存在は地球侵略にまだ使える有効な駒だ。
一度負けて逃げ帰った程度では大した処罰はされないと踏んでいた。

(見ていろよコリン…。お前を必ずモノにしてやるぞ!!)

シャルルは下半身丸出しのままベッドから立ち上がった。

アイキャッチ「ガングリ…オ"オ"オ"ォォ――――ン!!!」

CM『(ゴゴゴ…)宇宙から来た凄いヤツ。その名はガングリオン!! 飛行形態にチェンジ! 飛べ、ガングリ・ウィング! 地上形態にチェンジ! 走れ、ガングリ・タンク! 彩音と強制合体だ! アクメパワー全開! エレクトパンチ! ガングリ・バスター発射! DXアクメ合体・ガングリオン! こんなにイッていいのか!?』


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