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恋人宣言
【女性向け 官能小説】

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先週の土曜日だって諦めたのに。
今日だって、会えない。
いったい私たちは付き合っている意味があるの?

大きなため息とともに、今さっき直哉の声が聞こえた電話を見つめる。

私が悪いってちゃんと分かってる。
けど。
それでも「ごめんね」って今は言えない。

自分が可哀そうになってみじめになって。

もう1度大きなため息を吐きだした。

「あ、葵ちゃん見いつけた」
そんな時、爽やかな笑顔で三浦さんが給湯室に来た。

「今企画に行ったら、給湯室におるって聞いたから・・・
って、何かあったん?」

私の苦笑いを見てそう聞くから、
直哉にぶつけた勢いのまま、今日会えなくなった愚痴を三浦さんに言った。

「ふ〜ん」

困ったような顔をして
そして頭をなでてくれる。

「今日は誕生日やのにな」

なんだか、近頃の色々なことが重なって
優しくされたら泣きそう。

「じゃぁ、俺と誕生日会でもする?」

三浦さんは私の目を見つめて、そんな提案をした。



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