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恋人宣言
【女性向け 官能小説】

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「終わった〜」
今週中にまとめなければいけないプレゼン内容を1日早く終わらせた。
私、偉い!
明日はゆっくりと見直しが出来る。
明日は久しぶりに直哉の部屋にお泊りの予定だ。

土曜日のデートは直哉に仕事が入っちゃってキャンセルになったけど。
そう思ってため息をついたら、

「あ。伊藤さん、じゃぁ・・・」
と、派遣社員の若くて可愛い子が声をかけてきた。
彼女にとって、もう今日の仕事は終わったらしい。

「明日の金曜日なんですけど。仕事が早く終わるようでしたら
合コンに行きませんか?」
「え?合コン?」
「はい。イイオトコそろえてますよ」
なんて綺麗に笑う。

イイオトコ・・・ねぇ。

「伊藤さんもお仕事ばかりじゃなく、恋しなきゃ」
ちょっとぶりっこ気味に言われたその言葉にため息をつきそうになったところで
隣の席から直哉の笑い声が飛んできて、ため息も引っ込んだ。

「あっはっはっは。伊藤が合コン?相手はどこの誰だよ。気の毒だな」

あんた・・・
気の毒って。
私はあんたの彼女なんですけど、ねっ?

「そんなことないですよ。伊藤さん綺麗なんですから」
「伊藤が綺麗?真実ちゃん眼医者さんに行った方が良いよ?」

ゆったりと椅子に寄り掛かって。
長い脚を組んで上に載せている方の足をぶらぶらさせ
やけにカッコいい茶色の靴が良く似合ってる。

「ええ〜。青木さんこそ。隣にいて好きになったりしないんですか?」
「伊藤は俺の趣味じゃないから」

悪かったね。あんたの趣味じゃなくて。
直哉は持っていたシャーペンをクルクルとまわしながら
派遣の子に笑いかけた。



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