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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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お土産-2

ちづるは少し考えた後に言う。

「でも、
 今 隠してる事とか、
        ないよ?」

「、 、、」

タクミは、少しだけ責めるような目で
ちづるを見つめる。
その目に、ほんの少しだけ
ちづるはたじろく。
タクミが言う。

「じゃあ、こないだの事、
  聞いていい?」

「、? こないだ?」

「寂しい思い、させたって、、
 言ってたじゃん。」

「、ぁ、、。うん。」

「、、なんか、変じゃない?」

「 ? 何が?」

「浮気、されたんだよね?」

「、うん。」

「寂しい思いしたのは、
ちづちゃんじゃないの?」

「、、ぁーー、
  そういう事かぁ。」

「なのになんで、
   そう思ってるの?」

「、 、 、 、、 、」

ちづるは少し、考える。
タクミは、ちづるの言葉を待った。

しばらくしてちづるが言う。

「愛されてる、って
思わせてあげれなかったのかな
 と、思って、、」

「 ?」

「なんてゆーか、
   んーーと、、 、」

ちづるは、ワインを飲みながら
遠い目をして言う。

「隆史が、浮気してるかもって、
 人に聞いた時、

 私、、 なんか、 、、

 違う事が ショックだった。」

「、? 違う事って?」

「、 、 、、 。

 あんまり
  悲しくない自分がいたの。

なんか、、、
 そっちのがショックだった。

私、隆史の事、、
もっと、、ちゃんと
好きでいるつもりだったから。」

ちづるは気まずそうに笑う。

「、 、 、 、、。」

「隆史は
 、、あ、隆史って旦那ね?」

「うん。」

「隆史は、自分が、
私に愛されてないって、
感じてたんじゃないかな、、。

  分かんないけど。」

「、 、 、、。」

「だから、
 浮気したのかも、、とか、
 思ったり。

 ぁ、本気、 、、
       かもね。」

「、 、 、、。」

「 まぁ、ん、 えっと、

  、 、、そーゆー コト。」

「、 、 、、でも。

そんなの、ちづちゃんの予想じゃん。
ちゃんと聞けば良かったじゃん。
どんな理由にしろ浮気、
    されたんだから。」

「、、ふふ、、
    そうだねぇ。」

ちづるは、酔いがまわって
目がトロンとしてきている。

ワイングラスをテーブルに置くと、
じゅうたんからソファーに移動した。
上半身だけソファーに寝そべる。
今にも眠ってしまいそうだ。

タクミは言う。

「、 、、ちづちゃんは?

 寂しくなかったの?」

「んーー?」

「家に、帰って来なくなって。
 一人になって、 、。」

ちづるはまた、気まずそうに笑う。

「ふふ、、、

一人になって寂しくなかった

って言えば、
  嘘になるけど、、。

 少し、ホッとしちゃったの。」

「、え?」

「一人が、、。」

ちづるは、目を閉じて話している。
タクミは、まだ聞きたい事があり、
さらに聞く。

「、、なんか、無理してない?」

「そう?
 そう見える? 
自分じゃ、よく分かんない、、、」

「、、、。

少しでも寂しかったなら、
旦那に吐き出せば
よかったんじゃないの? 
   喧嘩してでも。」

「、、うん、、本当、そう、、。

 私、、 、距離が
  分からなかったのかも。」

「距離?」

「、、先生は、むかーし、、

人との距離、掴めてくるって、
言ってたけど、 、」

「、 、、。」


  また 先生 か


「男の人との距離は、
 掴めてないままなのかなぁ? 

 ね、タクミ君は
 女の人に、
  束縛とかされるのは、、

 どう? 苦手?  」

「、、ん。

 まぁ、 
 どっちかっていえば
      苦手、かな。」

「私も、、。
   怖いよね。」

「 え? 
 や、怖いってほどじゃ、
  疲れちゃうって感じ で 、」

 
    、あ 。

 元カレにストーカー
       されたから? 


「、、でも、少しは必要な事
     だったのかも。 

 束縛、とか、
   ヤキモチとか、、」

「、 、、 、、」

「束縛とか、、
それをされて、愛されてる、って
  感じる人も、、、

  いるのかもしれない。」

「、 、、 、、。」

「そういう、、距離って
     難しい、、、。

 私 やっぱり

  結婚にも 恋愛にも
   むいてないのかなぁ。

  あ 、。

 ふふ、 、

    なんか 

急に、寂しくなってきちゃったー、、」

ちづるは目を瞑ったまま
静かに笑っている。
笑っているが寂しそうだ。
寂しい気持ちがタクミにも伝わる。
タクミは思わず、
ちづるの頬を撫でようとした。
頬に触れる直前にちづるは、
独り言のように小さな声で言う。

「こういう風に、 
   寂しく なる時、 、 


  いつも


 先生の声 聞きたくなる  」


タクミの動作が止まった。
胸が、張り裂けそうな気持ちになった。

ちづるは、そのまま眠ってしまった。


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