投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

幼肉の宴
【ロリ 官能小説】

幼肉の宴の最初へ 幼肉の宴 29 幼肉の宴 31 幼肉の宴の最後へ

歪曲-4


ミナは、なにも聞きたくなかった。
なにも見たくなんか、なかった。

すぐにでも、この場から逃げ出してしまいたかった。
それができなかったのは、膝がガクガクと震えて、今にも倒れそうだったからだ。
それだけの強い恐怖がミナを襲っていた。

「聞きなよミナ!お願いだから、聞いて!」

チカが、ミナの手を把った。
表情に必死さがあった。
ミナの耳を塞ぐ腕を、強引に引き剥がした。

「ママはね、そのとき、こういったんだよ!あんたさえいなければ!あんたなんかさえ産まなければ!って、わたしをにらみながら、そういったんだよ!」

チカの瞳が涙に潤んでいる。
上目遣いに見上げるミナの瞳にも涙が溢れていた。

「なんでかわかる?!ねえっ!?なんでママがそんなこといったのか、わかるっ!?

教えてあげようか。わたしがママの代わりをするようになったからだよ!

わたしが使えるようになったからだよ!

わたしはね、そのときパパに犯されながらママを見ていたんだよ!

まだ5歳のわたしを、パパは犯してたんだよ!

まだ5歳だよ!そんなときから、わたしは突っ込まれてたんだよ!

ねえっ!わかる?!だから、ママは売られちゃったんだよ!」

慟哭だった。
痛いほどにミナの腕を握っていた。

すべてを吐き出すように叫んだチカは、崩れるように膝をついた。
ミナの腕は握ったままだった。

「わたしのせいで、ママは売られちゃったんだよ……。

でもね、わたし、パパのこと……憎めなかったんだ……。

パパのことを、嫌いになることができなかった……。

ずっと嫌だったのに、顔では笑って、パパの言いなりになってきた……」


チカの瞳から、ポロポロと涙が溢れ出た。


「パパはね……わたしのこと、離してくれないんだ……。

すっごくひどいことをするくせに、わたしのこと、ずっと抱きしめて、

お前が一番大事だって、笑いながらいうんだ……。

すっごくやさしい顔で、お前が一番の宝物だよ、って頭を撫でてくれるんだ……。

全部嘘だって、わかってるのに、どうしても、あのひとから逃げ出すことができないんだ……。

ミナぁ、あたし、おかしいのかなぁ?……。あたしって、バカなのかなぁ……。」

チカは涙を流しながら、笑っていた。
冷たい床に、チカとミナの涙や鼻水がたくさん落ちた。
落ちた水滴は、溶けあうようにひとつの水たまりとなって広がっていった。

チカは、床に手をつき、声を押し殺すように泣いていた。

声は次第に大きくなり、やがて、我慢できないようにチカは憚らぬ声で泣きはじめた。

無垢な子どもが、夜を怖がるような遠慮のない泣き方だった。

ミナは泣くことも忘れて、意外な光景を潤んだ瞳で見つめていた。

チカが大声を上げて泣くなんて思わなかった。
チカほど涙の似合わない女の子はいない。

クラスのなかで孤立し、陰湿なイジメにあっても、誰も恐れたりしなかった。
露骨な嫌がらせをされ、同級生からひどい嫌みをいわれても、最後には必ず言い負かして、泣かした相手を鼻で笑うような不遜な女の子だった。

そのチカが、ミナの目の前で大声を上げて泣いている。

チカに、そんな悲しい過去があったなんて知らなかった。

いつも生意気そうに向けていた瞳は、弱い自分を隠すための虚像だったのだと、そのときになって、初めて気がついた。


怖さはまだあった。

身体も震えていた。

涙はいつまでも止まらない。

でも、自然と腕は伸びていた。

目の前で泣きじゃくるチカが、ただ、哀れでならなかった。

チカの肩を抱き寄せた。

「ミナ……助けてよ……。お願いだから、助けてよ……」

どうしていいかわからぬように、藻掻き苦しみながら、チカがしがみついてきた。

ふたりは抱き合いながら、床の上に倒れ込んだ。

互いをしっかりと確かめるように抱き合ったふたりは、子どものように泣いた。

どうすればいいのかなんて、わからなかった。

ただ、ひたすらに泣くだけしかできない、ふたりだった。


幼肉の宴の最初へ 幼肉の宴 29 幼肉の宴 31 幼肉の宴の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前