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二人の外道
【鬼畜 官能小説】

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A:4-5

「いい気分だ。どうだー、うんこ出せて気持ちよかったか?」
「は、はい……。気持ちよかったです」
「じゃ、寝る前に最後の仕上げといきますかー」
「え?」
 不吉な予感がして、亜里沙が振り返ると、Aの手にはすでに凶器が握られていた。
「久しぶりだね、覚えてる? 一本鞭だよ」
「あ、うぅ……」
 身体が震える。太腿がガクガクと力が入らない。冷や汗が額に浮き出る。お尻の鞭傷がうずいた気がした。亜里沙に、あれで滅多打ちにされてズタボロにされた記憶が鮮明に蘇ってきた。
「亜里沙は、ボコられて喜ぶ変態だったよなぁ? これはチョー痛いから、もう嬉々としてんだろ? 違うか?」
 ワザとだ、ワザとAは煽っている。それでも、亜里沙は彼の期待に応えて見せた。澄んだ視界を取り戻すべく、涙を腕で拭うと、背もたれに両腕を巻き付けるようにして体勢を作り、お尻を目いっぱい突き出して叫んだ。
「は、はいっ! あ、亜里沙は痛いことされて喜ぶ変態ですっ! む、鞭で、お尻、い、いっぱい叩いてくださいっ!」
「ま、さすがにこれで何十発も叩くと亜里沙ちゃん死んじゃうから、今日はそうだなぁー、十発ってとこで。ちゃあんと叩かれるたびに、声出して回数読み上げるんだよー? わかった?」
「はい、わかりましたっ!」
「おーし。じゃあさっそく、一発めぇっ!」
 ピシャアアアアァァァァァンッ!
「イガアアッ!……い、いちッ! うが、ああ」
 振られた鞭は亜里沙の尻部に命中し、皮膚を一撃で切り裂いた。真っ白なお尻に刻まれた一筋の紅い線の上に、あふれ出た鮮血が浮かび上がっている。
「はい、次―」
 ピシャアアアアァァァァァンッ!
「ギャウウッ! いぐ、が、に、にぃッ!」
 ピシャアアアアァァァァァンッ!
「あぐあぁぁぁ、あ、ぅああ、さ、ささ、さんッ!」
「どうだー? 鞭の味は、最高だろぉー?」
「最高ですッ! 気持ちいいですッ!」
「おっしゃあー、じゃ連続で行くぞーっ!」
 Aが素早く鞭を振るう。それでも一発一発は単発であるときとなんら遜色のない重い撃であった。悲鳴どころか、息もする間もなく打撃が亜里沙の尻を襲い、皮膚が削がれ、鮮血がはじけ飛ぶ。
「イギッ! よ、よん! ガッ、ぐ、ごぉッ! イギャイイイ、ろ、ろくぅッ!」
 それでもなんとか数を数えてAに報告しなくてはならない。胸を背もたれに押し付けるようにして、抱え込み、打撃の衝撃に分娩台から落とされない様に、そして、激痛から逃れそうになる肉体を押さえこむ。
「そーれっと!」
「がぐッ、ははぢぃ、ぐ、きゅ、きゅうッ!」
「はーい、次でラストね。せやあッ!」
 ピシャアアアアァァァァァンッ!
「じゅうッ! うあああ、痛い、痛いよぉ」
 真っ白だった亜里沙のお尻は、十発の打撃を受けて赤へ、それを通り越してさらに紫へと変色していた。傷口から溢れる鮮血がいくつもの筋を作って流れている。半開きになった口からはよだれと弱々しいかすれたうめき声が常に漏れ出ている。
「おし、立て。いつも通り、シャワー浴びて来い」
 髪を掴まれて分娩台から降ろされる。Aはいつも髪を掴んだ。彼は一つの行動においても、いかに対象に苦痛を与えるかを念頭に置いていた。対象に苦痛を与えて、恐怖心の元に自らの管制下に置くことが、彼の性的欲求を満たすほぼ唯一の方法だったからである。


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