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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 技術その3 〜-2

 心線を剥いたあとは、捩じってから圧着端子を取りつけます。 太さにあった圧着端子を差し込んでからペンチで力任せに取り付けるのですが、ここはお尻の出番です。 ペンチはお尻の脂肪越しに押さえつけるのが決まりで、つまりお尻の割れ目にペンチを挟み、外側からギュウと手で押さえつけて切断します。 グリップの痕がお尻に出来るくらいしっかり押さえれば上手に端子が圧着されると教わりました。

 最も怪我が多く、注意が必要な工具が『はんだごて』です。 教員によっては安全を優先して『手』ではんだごてを使わせる場合がある一方、学園の原則を優先して『膣』で使わせる場合もあります。 先輩から教わったのは『膣』のケース。 はんだごてを膣に挿入し、股間の真下に配線済みの基盤を置きます。 しゃがんだ股間から伸びるこて先をあてて心線を温め、基盤の上にはんだを溶かし、はんだを離せばはんだ付け完了。 余分な線はニッパで切り取ることになりますが、作業中にはんだごてを抜くと踏んだりして危険なので、はんだごてを膣に挿入したまま切り取らなければいけません。 従ってはんだ付けにおいては、ニッパをお尻に挟んでおいて、身体の向きをかえてからお尻ごしに余分な線を切ることになります。 
 少しでも気を抜いてはんだごてを落そうものなら、床が焦げたり基盤が溶けたり大変です。 また姿勢を崩してふらつけば、脹脛(ふくらはぎ)やお尻にこて先が当たって大火傷。 そもそも基盤の狙った場所に正確にこて先を押しつけること自体が至難の技で、1か所をはんだ付けするのに10分以上かかる不器用な生徒もザラだとか。 合計何か所はんだ付けするのか知りませんが、気が遠くなる話です。 教官が『手』ではんだ付けさせてくれるよう、私たちは祈るしかありません。

 製作品は電気を使用するため、それぞれの回路に正しく電流が流れているかを『回路計』で確かめることが欠かせません。 そういうわけで、デジタル回路計の使い方も教わりました。 これも教官によって、手を使ったり、そうでなかったりするそうです。 膣を使う場合は、本体の基部をどうにかして膣口で挟みます。 そして2本のテスト端子は1本ずつ足指で摘み、ロータリースイッチは右手で操作、左手で検査対象をもつ。 あとは直流電流、直流電圧、抵抗と目的に合わせてチェックし、数値を目視するのでした。

 

 こういった技術(?)を踏まえて先輩方が製作した機械は『ビー玉運搬リアカー』。 最後の技術の時間に『ロボットコンテスト』があり、そこで競技する遠隔操作可能なメカをつくったそうです。
 
 コンテストの会場は、机と椅子を片付けた技術室。 内容は『教室に散らばったビー玉を拾って、操縦者本人の肛門に挿入し、操縦者が絶頂する』こと。 今更競技内容の理不尽さなんて、これっぽっちも気になりません。 

 『肛門の向き・高さ・硬さは自由だが、操縦者は肛門を地上から10センチ以上離すこと』
 『操縦者は一度決めた姿勢から動いてはいけない』
 『操縦する両手のみは動かすことを認める』『合計3コ以上のビー玉を挿入すること』
 『3つ目以降のビー玉が肛門に与える刺激で絶頂することで、競技合格とする』
 『教室に散らばるビー玉は1センチ球、2センチ球、3センチ球、4センチ球、5センチ球がそれぞれ20コずつ用意してある。 重さはそれぞれ1g、8g、27g、64g、125gある』
 『天井に鏡を設置するため、鏡を見ながら操作することを念頭に置いて姿勢をとること』
 
 他にも制限時間やら使用モーターの馬力制限やら、様々な規則があったそうです。

 1つ1つは不条理なだけの内容でも、並べてみれば、それなりに戦略が見えてきます。 すばやく動く機械をつくって、軽いビー玉を集めてくる。 重たい球に特化して動かすパワータイプの機械をつくる。 一度にたくさん運ぶ機械にするもよし、一つの球を確実にゴールさせてから次の球を回収するもよし。 方針によって操縦者がとる体勢も異なるでしょうし、35人いれば35通りの機械ができるでしょう――そう考えるうちに、また変な笑いがこみあげてきました。 先輩方が授業を通して学ぶのは、いかに『自分の肛門にボールを挿入するか』を突き詰めた機械であり、どうやって実現させるかです。 それなりに汗水垂らして作業した結果が、ビー玉オナニーで絶頂すること――笑うしかないんだと思いますが、少なくとも私には乾いた笑いでしかありません。 

 私たちの製作品がどういうものかは知りませんが、先輩方と比べて見違えるほど楽しい、なんてことはまずないだろうって諦めています。 間違いなくたちを貶めるような機器を、一生懸命つくることになるんでしょう。 きっと、乾ききった、感情が籠らない笑顔を浮かべながら……。


 最後に【B29番】先輩からは『あまり深く考えないで、怪我だけは注意すること』、【B22番】先輩からは『頑張ってね〜』という励ましを貰って、今日の特別講義は終了しました。 覚えることが多すぎて、部屋に戻ったらすぐに復習しなきゃ、と思います。 考えるだけで憂鬱になる内容ですけど、それでもせっかく教わった知識だもの。 ちゃんと私のモノにして、本番の授業では、せめて私だけはキッチリ教官の期待に応えようと思います。


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