投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

今から恋を始めよう
【女性向け 官能小説】

今から恋を始めようの最初へ 今から恋を始めよう 4 今から恋を始めよう 6 今から恋を始めようの最後へ

-5


「その画像を・・・消していただくわけにはいきませんか?」
「・・・・」

私は席を吉野さんの前に移って説得を始めた。

「今のプロジェクトに誘っていただいて感謝しています。
内々に始動が発表されてから参加したいと思っていました」
「ふ〜ん」

「今の人の顔は知りませんでした。が、ここに入る前に先方の会社名を
聞いていたので見当はついていました。
否定はしません。けどっ!転職をするつもりは全くありません。
まして、今の話は私より、プロジェクトの情報のほうが本命です。
その情報の流出を1番やりそうな人物だと先方に思われたことは反省しています。
お願いします。吉野さん。その画像を消してください」

つまり、そう言うことだろう。
先方は「私」が欲しい訳じゃない。
「私が持ってくる情報」が欲しいんだ。

その流出相手に私を選んだ。

必死に身を乗り出してお願いする私を吉野さんはじっと見つめた。

「本気を見せてもらおうか」

また・・・あの顔だ。

ほんの少し顎を上にあげ、今の私の状況じゃなかったら
カッコいいと思うあの顔。




今から恋を始めようの最初へ 今から恋を始めよう 4 今から恋を始めよう 6 今から恋を始めようの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前