ざくろの昼下がり-6
「いい感じ・・・先に使っていいぞ。」
勃起したペニスをそこにあてがう。
丸い先端は柘榴の中と同じように濡れそぼっていて、僕は手の平にそれを拭った。
「あっ、待って。」とマキさんは立ち上がり、セロハンの細長い袋を取って投げた。
これが何であるか僕は知っている。
セロハンのひとつを破いてワッカ状のそれを取り出したはいいけど、使った事はない。
先端にあててゴムを引っ張ってみたが見て分かるようにそう伸びるものではない。
そのうちワッカの部分がくるくるっと捲れてなるほど、こうやって使うのだと合点がいく。
「ちゃんと着けた？」
マキさんは僕の方を向き、両脚を抱えてパックリとそこを開いてみせた。
だけど、一旦視線を外すと孔の位置はよく分からないので手探りで突き回す。
迷ったペニスをマキさんは掴んでそこに導いてくれた。
「はぁ・・・ぁっ・・・」
ずぶっと挿し込んで柔らかな感触を確かめる。
孔は意外に浅いもので根元まで埋め込むまでに、もう奥に突き当たっている。
それでも膣内（なか）は柔らかでそのままズズっと押し込まれてしまう。
「立派ね。まだ出しちゃダメよ・・・」
無我夢中に腰を押し込むと頭の中に混乱するいろんな事がとりあえずどうでも良くなってきた。
ずしずし押し込む度にマキさんの体は揺れて、短いため息が官能的に空気に溶け込んでいった。
それを助長するように和孝はおっぱいを吸い出す。
身体の間隔が狭くなって僕は一歩、体を後ろに引いたけどマキさんの足が絡みついて逃がすまいと連れ戻す。
そのせいでストロークは浅く、窮屈に絡み合う体温がここ一点に籠って背中が汗で冷たく感じる。
「あっ・・・出ちゃう・・・」
「じゃ、交代するか。」
彼女の手が和孝のペニスを強く握って離さないのが目に映った。
その手から引き抜くとこっちに回ってきて、解放された僕の体と入れ替わる。
立ち尽くす僕にマキさんは（おいで）と手招きする。
「空気入っちゃってるじゃない。」
「クウキ！？」
「そう・・こうして・・こうやって着けるの・・・よ・・」
ゴムの先端の余った部分を指で押さえつけ、もう一回するりと着け直してくれたけど、マキさんはそれをパチンと剥がしてしまう。
一度着けてしまったら、もうリサイクルは効かないものなのだと僕は知る。
その間にも前っ側で和孝が突き入れてくるから声が細く震えていた。
そのマキさんの手の中で僕のペニスも震えがとまらず、唇の狭間に吸い込まれた途端に射精してしまう。
僕はマキさんのオマンコから分泌される体液が少しもイヤではなかった。
それと同じような感覚があるのだろうか、ちゅちゅ・・・と音を立てながらそれを全部吸い出した。