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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 音楽その1 〜-2

 鍵盤ハーモニカのリードには、茶色いシミがついています。

「さ、どうぞ〜」

 鼻を真っ赤にさせた【B2番】先輩がハーモニカを差し出したのは、私に対してでした。 書道では全ての説明を終えてから私たちの『エア書道』になりましたが、音楽では楽器ごとに実技をチェックしてくれるみたいです。 ハーモニカケースには他にも細めなリードがあったものの、【B29番】先輩の説明を聞いたあとでは、細めを選ぶわけにいきません。 私は決して鼻の穴が大きい方じゃありませんが、それは【B2番】先輩だっておんなじです。 すぅー……大きく息をすって気持ちを整え、私は先輩からハーモニカを受け取りました。

「ん……んんっ……!」

 ハーモニカを吹く自信はあったのに、リードがどうしても鼻に入りません。 すかさずデコピンとビンタが飛んできます。 慌ててリードを1つ細いものに変えたら、どうにか鼻には入りました。 ところが今度は、鼻から息をいれた瞬間です。 ポロリ、リードをおとしてしまい、ビシッ、強烈なビンタを頂きました。 ということは、どうにかして先輩と同じように、あのバカでかいリードを鼻にいれなくてはいけないんですよね……。 これ、もし予習せずに本番に臨んでいたら、失敗しまくって演奏どころじゃなかったろうな、って思います。 結局鼻にグリグリ押しつけて、無理矢理鼻に挿しました。 痛くて辛くて、涙が出ます。 それでも辛うじてハーモニカから音を出すことができました。

 22番さんも苦労していましたが、一度で鼻にリードを入れることができました。 傍目には小さい鼻をしていたから、ホントに大丈夫かなって思ってたら、物凄い力でグイグイ押し込むんです。 見ているこっちの方が痛くなりました。 しかも、22番さん、ずっと笑顔を崩さなかったんです。 そりゃあ鼻を異物がぐりぐりするから、涙はポロポロこぼしてましたけど、それでも笑顔のままでした。 私を顧みて、彼女みたいに笑顔でいられたかどうか、とても自信はありません。 顔の中心に大きな穴を2つ広げ、プラスチックのリードを生やし、音楽を奏でる22番さんを見ていると、ヒトの身体って凄いんだなと痛感します。

 演奏に合格を貰い、ハーモニカを鼻から抜きます。 事前に【B2番】先輩が全力で抜く様子を見ていたので、私も22番さんも、力で引っこ抜くことが出来ました。 ズキズキ、鼻全体が痛いです。 特に鼻の穴は縁全体が腫れてしまって、ちっとも窄まってくれません。 ちゃんともとの大きさに縮んでくれなかったらどうしよう……一瞬不安になりましたけど、【B2番】先輩の鼻の穴は元通りに戻っていました。 だったら私達だって大丈夫ですよね。

 22番さんが演奏を終えたリードには、茶色い滓がいくつもついていました。 また、ねとっとした透明な液体が糸を引いて、つまり鼻クソと鼻水です。 最初に挿入した【B2番】先輩と、次の私、そして22番さん、3人分の汚れです。 しばらくリードの汚れを眺めたあと、22番さんは目を瞑り、舌を伸ばして全てを口でこそぎとりました。 綺麗になったリードをケースにしまったところで、鍵盤ハーモニカの特訓は一段落となりました。





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