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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 家庭科その4 〜-5

 ……。


 一頻り『盛付』を教わってから、最後に特殊な調理例を3つ、【B22番】先輩が教えてくれました。 
 1つ目は『月見だんご』です。 1メートル程に長く伸ばした餅を、一旦肛門から腸に納めます。 その上で三方の上に跨って、1個ずつ団子大にねじり切りながらひりおとし、綺麗に並べなくてはいけません。 一番下が4✕4の16コ、次の段が3✕3の9コ、そして2✕2で4コ、てっぺんに1コ。 合計30コの餅を、同じ大きさかつ丸みを帯びた形になるよう肛門で切り分けるのは至難の技です。 しかも『月見だんご』の元になる長餅は特別にコシと粘りがあって、めいいっぱい息まないとお腹から出てきてくれませんし、ぎゅむっと肛門を締めつけないと、くびれをつくることすら覚束ないそうです。 実際に調理する時は、ほとんどの生徒が腰を前後に振って遠心力で長餅をひりだしたり、爪先をピンと伸ばしながら足全体に力を入れて餅を切る――そう聞いて、たかが団子を並べるだけといっても決して簡単じゃないことが良く分かりました。

 2つ目は『蒸しパン』です。 膣に蒸しパンの種とイースト菌を入れ、人肌で温めながら発酵させて作ります。 発酵系はどうしても時間がかかりますよね。 この蒸しパンも、例えば蒸し器で作れば一瞬で完成するんですが、敢えて天然酵母に委ねた場合は4〜5時間が経過しないと膨らみません。 ということは、パンの種で膣をパンパンに膨らせたまま、1日以上がに股で立ちっぱなしで待つことになっちゃいます。 しかも、膨らんだパンの形を崩さず取り出さなくちゃいけないんです。 両手で陰唇を左右へめいいっぱい広げて、重力と膣の内転筋で締めながら出すことになるんですが、ただでさえ膣の中で膨らんでいて、綺麗な形で取り出すなんて土台無理な話です。 
 ほんの少し形が崩れた程度であれば、教官は見逃してくれると聞きました。 でも、明らかに汚れていたり、膣の体液を吸って萎んでいたり、パンの一部が欠けたりすれば即刻アウト。 もう一度最初からやり直しです。 【B22番】先輩によれば、3回連続やり直しくらいはザラだそうです。

 3つ目は……これが、さきほど【B29番】先輩が言っていた『アレ』でした。 『ドジョウ豆腐』という旧世紀の変わり種料理です。 まず、膣の中に大きめの絹ごし豆腐を入れます。 それから蒸留水を張ったお風呂に入り、加熱開始。 温度が40度を超えた辺りからドジョウが熱さを避けるため、膣の中に潜り込んでくるそうです。 そして熱をやり過ごそうとお豆腐の中に潜り込むわけですが、加熱はまだまだ続きます。 最終的に50度まで上がりますが、お風呂から出ることはまかりません。 私たちの肌質は旧世紀とは違っているため、50度くらいで火傷することはまずありませんが……それでも相当熱いのは想像に難くありません。
 で、私たちがその熱いお湯の中に20分浸かることで、お豆腐は中のドジョウごと茹で上がります。 あとはお豆腐の形が崩れないよう、膣の入口を前後左右に引っ張って拡げながら取りだせば『ドジョウ豆腐』の完成というわけです。

 さっきの先輩方の会話って、つまり【B29番】先輩は『ドジョウが膣に潜る感覚が気持ちいい』と言ってたんですか? 【B22番】先輩が【B29番】先輩に呆れていた理由に納得です。 ぬるぬるしたドジョウが一斉に膣の奥めがけて這いずり回る感覚……うわっ、ダメです、私そういうの大嫌いです! 感覚がどうたら以前に、もう生理的に受け付けません! まあ、ウンチを無理矢理食べたりしておいて、いまさらドジョウがどうしたって言われたら何も言えませんけど、それはそれとして、間違いなく気持ちいいなんて感想は出てこないと思いました。


 ……。

 さて、ここまでで先輩方の話は一段落しました。 勿論、先輩方が教えてくれた以外にも『盛付』や『特殊な調理』は沢山あると思います。 それでも、学園の家庭科で意識するべきなのはといえば、この辺りが妥当な気がします。 時間だって限られてますし、全種類の料理を体験させられるわけはありませんし。 

 話を聞いて私が思ったのは『先輩が言った通り、あんまり難しくなさそう』でした。 前回教わった『家電』のハードルが高すぎるのもありますが、お皿になって盛りつけられたり、膣で用具を洗ったり、恥ずかしい姿勢で料理を作ったり――是位なら十分やれそうな気がします。 少なくとも『ムリだ』なんてこれっぽっちも思いません。

 先輩から『お皿役』を実演するよう指示を受け、私と22番さんは机に登り股間を拡げました。 実際の料理はありませんから、あくまで『エア』でお皿の振りです。 いわれるがままに股間を晒し、口を開け、胸を寄せて谷間をつくり……やっぱり、あんまり辛くありません。

 ……感覚がおかしくなってますね、我ながら。 だって、ついこの間まで過ごした幼年学校だとしたら、どれ一つとっても気が狂うくらい異常な状況ですよ? だのに、学園でほんの僅かな間過ごしただけで、大したことないなって思ってるんです、私。 これって私がおかしいんでしょうか? それとも、ヒトってそういうものなんでしょうか?

 どんな環境にでも順応しちゃうのかな、酷すぎる現実も受け入れちゃえばどうってことないのかな、これからもっともっと辛い状況があったとしても、結局自分の中で消化しちゃうのかな――なんて。 考えれば考えるほど複雑で、嬉しいような哀しいような。 家庭科の練習に取り組みながら股間を拡げる自分を顧みるにつけ、何とも言えない気分になります。


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