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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 家庭科その2 〜-2

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 最初に【B22番】先輩が指したのは『ミシン』でした。 それなりにコンパクトな全電動ロックミシンで、見た感じユーザーフレンドリーなタイプです。

 ミシンを使うのは、思い返せば幼年学校以来になります。 楽しかった幼年学校時代、体育祭で私はクラスの旗を作りました。 2メートル四方の大きな布に、クラスで相談した意匠をマッキーであしらい、私達の旗をつくったんです。 放課後に有志が教室に残り、下絵を書いたり、色を塗ったり、はみだしたマッキーをアセトンで落としたり……お喋りが絶えない作業でしたが、完成したときはとっても充実した気持ちになりました。 幼年学校の行事は1つ1つが手作りで、大変な分、何をやっても楽しくて――いえ、思い出してもしょうがないことは、考えない方がいいですよね。 

 楽しかった頃の記憶が、未来を生きる力になるんだって、当時の担任の口癖です。 当時は、その通りだろうなって思ってました。 けど、今になって考えると、綺麗事は所詮身も実もない綺麗事です。 ガラス細工は綺麗なだけで、宝石の価値はないんですよね。 未来に繋がるのは無邪気な笑顔というより、どちらかといえばしたたかな賢さじゃないかな、なんて思ってます。

 ホビンに糸を巻き、布の厚みに合わせて針を選ぶ。 あとは縫いたいラインに沿って布を送ればオッケーで――ただしそれは普通のミシンの話ですよね。 学園では通用しません。 ミシンには付属のリモコンがついていて、それでもって針送りのスピードを調節します。 リモコンにはボタンがついているわけじゃなくて、膣に咥えることで、膣圧でコントロールするそうです。 キツく締めたら速度アップ、緩めればダウンっていう感じでしょうか? 先輩に尋ねたところ、中途半端に締めたくらいじゃ反応もしてくれない、と教えてくれました。 全身全霊で締めつけて、やっと『手縫いより少し早いくらい』なんだとか。 だから、ミシンを使っている時は誰もが顔を真っ赤にして、ウンウン息みながら操作することになるんだそうです。


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 次に紹介してもらった家電は『卓上スタンド』です。 といっても中くらいのLED電球がソケットに入っていて、ソケットからコンセントとスイッチが伸びているだけという、シンプルな構造でした。 一体型タイプの家電なので、まずソケットを膣に挿入します。 それから奥からコンセントとスイッチを引っ張りだし、コンセントを電源に差し込んだところで準備完了、スイッチを押せば膣が点灯する仕組みです。 私たちの膣とライトを組み合わせることで、用途に合わせてライトの高さを変えたり、体勢を工夫して狭い場所を明るく照らすことができます。 例えば暗がりで作業している人の手元を、腰を屈めたり、逆立ちしたり、マングリ返しの姿勢になったりして、照らし続けることができるのは、大きな長所といえるそうです。

 だったら『手』で懐中電灯を持てばいい――という話には、残念ながらなりません。 『手で物を扱うことは、物に対する敬意が乏しい証左』という思想が学園の根底にあるからです。 牝にとって最も本性を現している膣、或は肛門ないしそれに準ずる部位で物を扱うことこそが、卑しい自分を再確認する術であり、誠意を示す恰好なんです。 大切なのは私たちがどう思うかじゃなくて、優秀な方がどう感じるか。 学園で指示された以上、私たちは従うしかありませんよね。

 ただ、長所があれば短所もあります。 LEDとはいっても電球ですから、点灯すれば温まります。 特にソケットは通電すると60℃近くまで熱くなりますが、卓上スタンドなので冷やす工夫はありません。 徐々に熱くなっていく異物に耐えながら、私たちはジッと同じ姿勢を保たなくてはなりません。 家庭科の時間では、様々な姿勢で30分程度『スタンド』をやらされるそうですが、実際に『Dランク』に属して『卓上スタンド』になった場合は、毎日5〜6時間、殿方がつけっぱなしにした場合は消灯するまで延々と、所定の姿勢で耐えることになるそうです……『Dランク』降格だけは絶対に避けなくちゃいけません。

 
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