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ヒューマン・ロール・プレイ
【調教 官能小説】

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〜 家庭科その2 〜-1

〜 2番の特訓 ・ 家庭科その2 ・ 家事 〜


 
 私と22番さんで先輩の指示に従い、箱からいくつもの機械を取り出して机の上に並べます。 掃除機、ミシン、アイロン、扇風機、卓上スタンド――こういった機械は、幼年学校時代に家にあったものと変わりません。 更に箱の奥から取り出したのは、ヒーター、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、食洗機、浄水器――どれも小型に軽量化されています。 洗濯機にしても重さは10キロあるかないか、大きさも1人でも十分動かせるサイズでした。

 並べる私たちの後ろでは、先輩たちが腕を組んで喋っています。

「にっく的には、デジタルかアナログかでいうと、家庭科ってどんなイメージです?」

「う〜ん、アナログもあったかもしれないけど……今はないかなあ。 デジタル寄りじゃないの? 学園の家庭科っていったら、半分くらいは機械が相手なんだし」

「にに的にはぁ、全開バリバリのアナログなんです。 電源を入れるたびにイニシャライズ(注:学園の電子機器を操作するには、マスターベーションによる認証が必要。 絶頂を通じて認証することを、学園ではイニシャライズという)して、調整するたびにオナニーさせられて……。 家庭科なんて、もうどんだけ〜、って感じです」

「確かに。 考えてみればイニシャライズする機会って、技術より家庭科の方が多いかも」

「『かも』じゃなくて『絶対』です。 これ全部、オナニーしないと動かないんですよ? 技術なんて、せいぜい『ハンダごて』くらいしかないです」

「そうだっけ? 旋盤加工機とか、卓上ボール盤とか色々あったじゃない」

「ににはオナニー嫌いなんで、そういうのは一切使ってないです」

「あ〜、確かに……。 その辺は割り切ってたねぇ。 いつも、ににが真っ先に完成してたのって、やっぱり余計なことはしなかったのが大きいわけ?」

「当然です。 凝る気なんてさらっさらないです」

「徹底してるね〜。 私だったらさ、手抜きと思われて叱られるなんて絶対嫌だし、ににみたいにはいかないなあ」

「今日って、イニシャライザーは用意してないんです?」

「してないよ。 っていうか、私に用意できるわけないでしょ」

「だったら電源入らないです? どの電化製品にしても、電源オンにするには、イニシャライザーをつけてからオナニーでイかなくちゃいけないですけど」

「まあ……実演は無理だよね。 だからさ、機械系は説明だけでヨロシク」

「ふぅん。 ま、にに的には楽チンな方がいいんで、イかなくていいのは全然オッケーです」

「数も多いし、パパッと説明しちゃおうよ」

「それがいいです♪」

 【B22番】先輩が明るく返事をしていました。

「……」

 私は作業している背後で喋る先輩たちに耳を欹(そばだ)てます。

 察するに、家庭科の特訓後半では、私たちが並べている道具の使い方を説明してくれるようです。 前半で疲弊した私にとっては晴天の慈雨に聞こえました。 いくら自分から進んで特訓を受けているとはいえ、散々乳首で激痛を味わったあとです。 まあ、確かに我慢できない痛みではありませんでしたが……それでも最初から最後まで涙は収まりませんでした。 最後の針を抜いてから10分近く経過して、ようやく落ち着いてきたところです。 この上ハードな特訓をこなせるとは思えなかったから、先輩の説明で終わるならこんな嬉しいことはありません。

 やがて機械を並べ終えたところで、【B22番】先輩がホワイトボードに向かいます。 テーマは家庭の機械――こういうのも『家電』といえるかもしれません。 こうして家庭科の特訓1日目、後半の説明が始まりました。





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