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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Haru:「三つ子の魂百まで」-6

私がセックスをしたのは、勇樹が初めてではなかった。

だから、フェラをした経験も何回かはあったのだ。

何を以てノーマルとし、何がアブノーマルなのかは、わからなかったが、

「陽が気持ち良さそうにしている所を見ているだけで、俺は幸せかな。」

と言って、当時の勇樹との行為は、勇樹が一方的に私の体を触って楽しんでいるように見えた。

前に付き合っていた男は、何も知らない私にフェラの方法を教えて、それをすることが当たり前のこと、のように言っていた。

「ほら、気持ち良くしてよ。」

などと、私にペニスを舐めさせることになんの躊躇いもなかった。

私の性的欲求を満たすのは二の次で、自分の付き合っている女をどう自分好みに気持ち良くしてくれるか、ということを考えていたのだろう。

だから、一方的に私が体を触られ続け、それに満足している勇樹を見ていると、何か仕返しのようなことをしてやろうと、私はフェラをしようと試みた。

だが、私は勇樹の反応に驚愕した。

当時の勇樹は、フェラをすることをとても嫌がっていた。

「そんな汚いもの、舐めないで。」

それを言ったら、私のアソコだって汚いし、私だけ気持ちよくしてもらっているのは不公平だ。

だから、多少強引に勇樹の下着を脱がして、私は彼のペニスを舐めた。

当時は刺激になれていないせいか、「くすぐったくて死にそう。」

などと言って暴れていた。

それは、気持ち良さそうというよりも、小さい子供が体中をくすぐられて「もうやめて。」と言っていると似ていると思った――。

「っ…!なんで笑っているの?」

勇樹の声で昔の思い出から現実へと戻る。

「んんー?」

私はペニスから口を離した。

口が小さい、というのもあるけど、男の人のモノを口に入れ続けている行為は顎が疲れてしまう。

自分の指を4本とか5本くらい束ねたものを口の中に含んでいるのと同じだ。

ましてや、それに歯が当たらないようにしたり、舌を使ったりしなければならないのだから、顎は疲れる。

「そろそろ、入れてもいい…?」

私は、うん、と頷いて、ベッドの枕元に置いてあるコンドームを勇樹に渡す。

ベッドに寝転ぶと、隣にいる瑠奈と目が合う。

「瑠奈もね、男の人とする時はちゃんと、つけてもらうんだよ。」

私は、ゴムを付けている最中の勇樹を指差してそう言った。

「うん…。ねぇ、陽ちゃん。」

「ん?なーに?」

瑠奈は私の手を握ってきて、「痛いとか…ないの?」

と不安そうに私の体を見つめる。

「最初だけよ…。」

瑠奈と話していると、勇樹が体重をかけないように私の体の上を覆うような体制になった。

左手は瑠奈と手を繋いだままで、右手は勇樹と手を繋ぐ。

「じゃ…入れるよ。」

勇樹の顔が徐々に近づいてきて、私はキスをされる。

「んっ…。」

私の口の中に舌が捻じ込まれるのと並行するように、勇樹の肉棒の先端が、私の性器に触れる。

「んんっ!」

ズプッと、勇樹のモノが私の肉の門をこじ開けようにして入ってくる。

体の中に勇樹の一部が入ってきている、この感じ。

体中がゾクッと反応する。

指と違って、曲がったり、中で動いたりしない。

硬くて、熱い棒を私の中に突っ込まれているような感触。

「ごめん、久々だし、瑠奈ちゃんに見られてるからスゲー興奮しちゃって、全然動けないかも。」

「はっ…いいよ、大丈夫っ…。」

勇樹は本当に少しずつ私の中でペニスを動かして、時々息を漏らしながら、ゆっくりと動きを止める。

「あんっ…、勇樹…。」

動いていないと、今度は私の胸を触ったり、首筋を舐められたりする。

「瑠奈っ…これが見せたかったセックスだよ…。」

私の耳には、勇樹が私の首筋を舐める唾液の音が微かに聞こえていた。

「すごく…エッチだね…。でも…。」

瑠奈の声がして、勇樹が首から顔を離して瑠奈の方を見る。

勇樹が首元から離れたので、私も勇樹を見てから、瑠奈を見る。

「すごく、ラブラブにも見えて、羨ましいな。」

と瑠奈が微笑む。

「じゃあ、瑠奈ちゃんも一緒にラブラブになろうよ。」


勇樹はそう言って、私の中からペニスを抜いて、私の体を瑠奈の方へと更に近づけた。

「でね…、陽は瑠奈ちゃんの方に体を傾けて。」

言われた通りに私が体を瑠奈に向けると、瑠奈の顔が目の前にあって、お互いが見つめ合う感じになる。

「これで…いいの勇樹?」

うん、と勇樹は頷いて、私の背後に勇樹も横になった。




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