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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Haru:「三つ子の魂百まで」-4

後もう一歩踏み込んできてほしい…。あぁ、これが焦らされているってことなのね。

瑠奈の体を触っていくうちに身に着けたことなのかな。

お預けを喰らうのは、興奮するけど…、これで勇樹は理性を保てるかしら?

勇樹の両方の頬を触って、私の顔の前まで引き寄せて、「私も好き。」と目を見ながら言ってから、今度は私が舌を捻じ込むような激しいキスをする。

頬から、首筋…男の人のゴツゴツした鎖骨とか、骨の部分に触れながら勇樹の胸辺りまで手を下げていく。

以前、勇樹の乳首を間違って触ってしまった時に、「ぞわっとした。」と言っていたのを思い出す。

勇樹に寄りかかった時に、肩を掴んでいた手が滑って思わず勇樹の胸に触ってしまったのだ。

その時の反応が楽しくて、それ以来私は、時々勇樹の乳首に当たるようにわざと指先を当てたりするたびに、勇樹の体はビクンと反応して、乳首も硬くなっていく。

男の人も乳首を触られて気持ちいいって思うのだと、私はこの時初めて知った。

胸を触られて興奮したのか、勇樹も私の舌を吸い取るようにキスをし始め、私の中へと指を少しずつ入れていく。

「ふっ…んん〜。」

私の喘ぎ声は、全部勇樹の口の中へと持っていかれる。

焦らそうとしても、簡単に理性を保てなくなってしまうのは、少し不完全で可愛いな、と私は感じる。

テクニシャンなんかにならなくても…私は勇樹が好き。

「はっ…ぅぅ…。」

肉壁に、ベッタリと指紋を付けられているような、そんな感触が私を興奮させて、声が漏れてしまう。

私の性器の中で、愛液と指が絡み合う音は、雨漏りしている音に少し似ていた。

部屋中に雨漏りの音が、ピチャピチャと響いているようだった。

外は良く晴れた夏の空が広がっているのに…、どうして私の部屋は雨が降っているのかしらね。

「あんっ…ゃん…。」

勇樹の中指は、激し過ぎず、ゆっくりし過ぎずで、私の肉体に程よい快感を与え続けていた。

中を掻き混ぜられながら、勇樹は乳首を吸ってくる。

「あっ!んっ…んんっ!」

どっちか一つをされただけでも、かなり気持ちいいと感じてしまうのに、二つ同時にやってくるなんて贅沢だし…男の人はこれがどれだけ気持ちいいのか知っているのだろうか…。

そこから、中を掻きまわされながらも、耳や、首筋、乳首の周りを焦らされるように何度も往復しながら舐められて…。

勇樹とのセックスでイッたことがないわけじゃなかったが、毎回ではなかったことは確かだった。

なんというか、比較的精神的に満たされていたから、イけなかった日でも、勇樹が傍にいる安心感があって、それでよかった。

瑠奈とシている時は、瑠奈は私の気持ち良くなれるところをピンポイントで刺激してくれるので、毎回イかない時はなかった。

勇樹がイかせてくれる時は、かなりの時間がかかる。

そして、クリトリスを弄ることをあまり知らないので、イッた時の快感もそこまで大きくはない。

イけそうでイけない。

でも、その時間も含めて勇樹とこうしているのは好きなんだ。

イカせて欲しいの。でもね…私がイクと、この幸せな時間は終わってしまうから…このままでいい気もする。

でもね、極稀にね…激しくイきたいな、なんて思う時があるの。

私は瑠奈の顔を見る。

瑠奈に見られながら、勇樹とセックスをする日がくるなんて夢にも思っていなかった。

誰かに見られながらするなんて、そもそもそんなことがあり得ないと思っていた。

だからかな…。

「陽ちゃん…。」

瑠奈が小さな声で私に問いかける。

「気持ち良さそうな顔してる…。イキたいの?」

私は、うん、と頷いた。

瑠奈に見られて興奮している私は、激しく乱れて、イキたいって今日は望んでしまっているのね。

すると、瑠奈は体を起こし、勇樹の隣へと寄る。

「勇樹くん…。陽ちゃんはね。」

「あっ!!だめぇ…っ!!!」

私の下半身に電気が走ったような衝撃が来て、思わず腰がビクンとベッドに沈む。

「ここを触られるのが、一番感じるんだよ。」

瑠奈の指先が、私の硬くなったクリトリスを優しく刺激する。

勇樹が、私の濡れたあそこを見つめて、

「陽って…クリ派だったんだ。」

と私の耳の中に舌を捻じ込む。

「あんっ!言わないでっ…勇樹っ」

勇樹に知って欲しかったけど、やっぱり言えなかった一番感じる場所。



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