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「夏の出来事 4」
【若奥さん 官能小説】

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過去の中 3-1

イジメ、というほど深刻化した訳ではなかった。
しかしちづるにとっては地獄の日々だった。
男子の中で、一番背の高い、グループのリーダーの男は、執拗にちづるをからかう。
リーダーの男は、ちづるがうつむいて震えたり、真っ赤になったりする様子を見て、どんどん、からかいがエスカレートしてくる。

別の日にはこんな声が聞こえてきた。

(俺さ、昨日テレビ見てて。
すっげーエロい場面あってさ。男と女が裸で抱き合って動いてて。
アソコむずむずしてさぁ、鼻血出そうになったの、マジで。)
(え、お前、キモいんですけど!超エロい! やばくね?アイツと一緒じゃん!)
(え? あいつ?)
(誰かは言えないけどー。血がズルーっと出ちゃう人。)
(ウケる!!)
(エッチな事考えると、鼻血出るらしいよ)
(、、それ、漫画だけじゃね?)
(あ、もしかして。 誰かさんは、、、
作文の時にエッチな事考えちゃったんじゃね?やばー!)
(え、誰が? 誰だよ )
(まー、誰かは言えないけど。血がズルーっと出ちゃう人。エッチな事考えちゃったんだよ、きっと。)
(、、なんか俺、またむずむずしてきた)
(キモい!お前本当、キモい!)

ちづるは、昔から真面目でかわいかったが、男子達からは話しかけにくい存在だった。
男子達は、やっとシッポを掴んだ!
 と、言わんばかりにちづるをからかった。

途中から女の子達がちづるをかばってくれた。
しかしちづるは、男子と一緒に笑った仲良しの女の子を許す事は出来なかった。

からかいは3ヶ月ほど、続いた。


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