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「夏の出来事 4」
【若奥さん 官能小説】

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過去の中-1

小学5年生の秋。

ちづるは朝から緊張していた。
その日は作文の発表があった。
1人づつ皆の前に出て自分の書いた作文の発表をする。
作文のテーマは
「皆のために、出来る事。」
真面目なちづるは、皆が休み時間、遊んでいる時も必死に作文を書いていた。
そして、発表の時。
ちづるは、緊張で腹痛になっていたが必死に作文を読んでいた。
そこに、隣のクラスの先生がきた。

「〜〜。」

「〜〜。ちょっと、常盤さん、発表続けてね。終わったら席に戻ってて。」

担任の男の先生はクラスから出ていき、バタバタと廊下を走ってる音がした。

「、?」

ちづるは言われた通り発表を続けた。
作文を半分まで読んだ時に、ちづるは気がつく。
皆、クスクス笑っている。

「、、?」

最初は気のせいだと思った皆の声。
どんどん大きくなってゆく。
ヒソヒソ話も聞こえてくる。

(やばー、、)
(え、うそ)
(〜〜。)
(〜〜。)
クスクス、、
    クスクス、、 
        クスクス、、、

  な に ? 

 みんな 笑ってる、 、 ?

なんで、、? なんで、 、 ?
なんで、 、 ?

なんで、みんな、笑うの、?

、 、なんで 笑うの 、 、 ?

、 、なんで、 笑うの、 ! ?



自分の心臓の音が、どんどん大きくなる。
自分の声が、全く聞こえない。
しかし、真面目なちづるは、最後まで作文を読もうとした。

あと少し、、、。あと少し、、。

あと少し、、あと少し、、、あと少し、あと少し、あと少しあと少しあと少しあと少しあと少、、、、

足は、ガクガクと震えていた。 
そこに、担任の先生が入ってきた。

「常盤さん、おわった? 
、あ ! 」

、 、 ? 、

「ちょっと、作文、もういいから、
誰か!ティッシュ! ない?」

教室がザワザワしている。
誰もティッシュを出さないのを見て、先生は慌てて自分の鞄からティッシュを出した。

「はい、鼻ふいて!
席に戻って、しばらく上むいてなさい。あ、保健室、行く?」

「、 、 、ぁ 、」

ちづるはティッシュを見て、自分の鼻血にやっと気がついた。
鼻血は小さい頃から出やすい体質だった。

「、 、 、 、 。」
 
身体が硬直して、席から立つ事は出来なかった。


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