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わかちあい
【ロリ 官能小説】

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晴れた空-1

帰ると言って少女はその日にチケットを予約した。母親のクレジットカードを持っていたのだった。明日の朝の出発だった。
小牧は、少女の着ていた服はそのまま貰うことにし、新しいものを買いそろえてやった。その時、女の子の匂いを側に置いておきたいのだと正直に言った。くさいでしょと少女は何気なく聞いたが、女の子にしかない、それだけで男にとって価値あるものだからと小牧は答えた。
その日一日、少女は求められる限りの「女の子」の体を小牧に示してやった。トイレでする筈のものは、目の前で空き瓶にしてやった。長い髪を小牧に切らせ、腋や溝の柔らかな毛をみな抜き取らせた。爪も伸びていたので切らせておいた。残しておける小牧の欲しいところは一切拒まなかった。もちろん少女も男の体を詳しく調べて、男の記念を持ち帰るつもりであった。
吸いすぎて赤く腫れた小さな乳房に、なお青い跡が付くまで吸いついた小牧は、少女のきつい腹の奥に却って弄ばれて、動物のように止まらなかった。
夜、先に眠った少女の横顔を眺めて小牧は、この子も明日からは追憶の中で生きるのかと思った。

空港での別れ際、少女に小牧はお守りを買ってやった。二つ同じものを揃え、一つは自分用とした。
「もうきっと会えないね。会えても会わないほうがいいだろうね。心配も、名残惜しさもあるよ。」
小牧が言った。
少女は笑顔でお守りと小瓶とを取り出した。小瓶には、今朝頼んで、自分も手伝いながら小牧にしつこく出させたものが溜まっていた。
「神様とおにいさんがいるから、あたしは大丈夫。おにいさんには、神様とあたしがいる。あたし、神様のいる学校を探して、行くよ。」
少女はひらりとゲートに入っていった。何度か手を振って、見えなくなった。
 今日も静岡の空は晴れていた。少女の向かう北海道はどうだろうか。
「おん あぼきゃ べいろしゃのう・・・」
 銀色の飛行機が飛んでいく。見上げた空いっぱいに広がって、朗らかに微笑んでいる死んだ友人が、いま、小牧には見えるような気がしていた。


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