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愛すべき彼女と肉塊
【学園物 官能小説】

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Runa:「かもしれない」-2

その笑顔は純粋を絵に描いたような表情で、この人の中に下心がないようにさえも感じてしまった。

「そういえば、その制服うちのだよね?何年生なの?」

エッチな話から打って変わり、世間話へとなった。

とりあえず無難な会話だけを交わして、さっさとこの場を去るタイミングを生み出そうと、私も彼の質問に最低限の言葉だけで答えた。

勇樹はどうやら、同じ学年のFクラスの生徒だということがわかった。

今年で2年生になるのに、お互い顔も名前も知らなかったのは、私がB組だったからなのかもしれない。

私の高校は生徒数が多いため、A〜Fまでのクラスがあり、B,D,Eのクラスの生徒は別の校舎で授業を受けているため、お互い面識がなかったのだろう。

彼は1年の時も私のクラスとは別校舎で授業をしていたらしい。通りで面識がないのだ、と納得した。

それから、お互いの友達の話や、部活の話などをして、ちょっとだけ面白い話題もあったりして、私は気付くと少しずつ勇樹と打ち解けて行っていることに気付く。

まるで、完全なる赤の他人から、知り合いへと少しずつ変化していくかのように。

気が付くと、時刻は20時を回っていた。

「あれ、もう20時なんだ。なんかあっという間だね。」

同時に今の時間に気付いた私たちは、他愛もない会話をしているうちに時間が経っているのに気付いた。

そこに水を差すかのように勇樹は一言、

「どう?気分は落ち着いた?」

と語りかけてきた。

確かに、勇樹に対する不信感は私の中にはもうあまり残っていなかった。

それでも…。

勇樹は、私の肩に手を置いてゆっくりと背中を撫でる。

背中を撫でていない方の手で、私の手を握る。

「俺ちゃんと我慢できたと思うんだけど。話している間は、ずっと瑠奈ちゃんの目を見て話していたし、俺が瑠奈ちゃんに乱暴なことしたり、しないって分かったでしょ?」

勇樹の言ってることは本当だった。胸が周りの子たちより大きい私は、男子が話してくるとき、いつも私の胸を見ながら話していることにはさすがに気付く。

先生もそう。

本当に正直だなって思ってしまった。

「暗くなってきたね…。」

「そうだね。」

と私が言うと、しばらく無言の時間帯が続いた。

すると勇樹は突然立ち上がった。

「もうすっかり暗くなったね。ほらちょっと離れると俺、見えないでしょ。」

勇樹の言うとおりで、柵の方に近づいていくにつれて姿は見えなくなっていく。

「ここなら、瑠奈ちゃんから俺の姿は見えにくい。俺も瑠奈ちゃんは見えにくくなってる。だからさ、瑠奈ちゃんがどうするのか、ここからこっそり見てるよ、俺。瑠奈ちゃんが、このまま帰ってしまうのなら、止めない。でも、できたら俺に見せて欲しいな。瑠奈ちゃんがこの場所で、一人でやっていること。」


勇樹はそう言って何も喋らなくなった。

勇樹と初対面の時なら、きっとこうなったらすぐに帰ろうって思ってただろう。

でも今の私は…。

18時頃、オナニーしていた時のことを思い出す。

勇樹にバレて途中でやめてしまったオナニー。

イキたかった、オナニー。

「勇樹くん…?」

私は視認することが困難になっていた勇樹の所在が完全に分からなくなっていた。

目の前の茂みに、微かに気配を感じていた勇樹が、風で揺れる木の音で掻き消されてしまったような感じがした。

勇樹は帰ったのかもしれないと思えてくる。

そう思い始めると、不完全燃焼で終わってしまった先ほどのオナニーをもう一度したいという思考に傾いていく。

そうなると、もう止められない。

オナニーをしたいという気持ちが満ちていく。


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