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二人の外道
【鬼畜 官能小説】

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B:1-2

「ん? さっさと脱げよ。やらないなら……」
 Aが笑みを浮かべる。亜里沙はこの笑みを見るたびに身が縮こまって委縮してしまう。
「こういうのもあるんだが」
 彼が棚から引っ張り出したのは、黒い一本の棒状のものだった。すぐにはわからなかったが、彼が脅しとばかりに地面にそれを叩きつけたとき、亜里沙はそれがなんであるか、なんのために取り出したのかを瞬時に理解した。
「お前好きだよな。鞭が」
 Bは、壁際にもたれ掛かりながら呆れたように言った。
「手軽に使えて威力も抜群。これほどいい拷問器具は存在しないよ」
 亜里沙に背を向けてAはBに満面の笑みを見せて、鞭を振って見せる。ヒュンっと空を切る音が気持ち悪い。
「こんな狂人が妻子持ちなのは絶対おかしい。世の中間違ってるぞ」
「へっ、うるせぇや。悔しかったら世の中変えてみろよ、県議のバッジが錆びてんぞ?」
「お前ん所の商品に鉄片でも入れといてやろうか?」
「それ普通に犯罪じゃねぇか」
 二人のくだらない口論も亜里沙の耳には入らない。下着に加えて、両方の腕も胸と秘所をそれぞれ覆う様に押さえている。亜里沙のDカップの胸は片腕だけでは足らず、手の隙間からはブラジャーの白い生地を覗かせている。
やがて、口論に飽きたのか、Aは亜里沙に向き直って鞭を高く上げた。
「いぎゃああああッ!」
 勢いよく振り下ろした鞭は亜里沙の白い右太腿を捉え、真っ赤なミミズ腫れを描きこむ。思わず打たれた太腿を手で押さえてその場にしゃがみ込む。
「早く脱げよ」
「あああ……」
「もう一発いこうか?」
「やだぁっ! ぬ、脱ぐっ、脱ぎまずがらぁっ、い、痛いの、は……や、やめでぐだざいぃ」
 涙声で必死に懇願する亜里沙の想いは聞き入られることなく、無慈悲に二発目が亜里沙の背中に炸裂した。
「うがああああぁッ!」
 衝撃でブラジャーのホックが外れ、足元にブラが落ちる。露わになった胸を隠すこともなく、背中の激痛に上半身をのけぞらせて悲鳴を上げた。。
「ざんねーん。ごめんねー、元から二発入れるつもりでしたー」
 ふざけたように軽く言ってから、Aは鞭を亜里沙の背中の傷に沿わせ、舐めるように触れさせた。
「もうやめてっ、ちゃんと、ちゃんと脱ぐからぁっ」
 怯えてガチガチ震える亜里沙の反応に満足したのか、Aは向き直ってBに後を託した。
「こんなモンでいいだろ。後はお好きに」
 Aは壁際に置かれたパイプ椅子に腰を下ろして、自分の鞄から文庫本を取り出して、読書を始めた。


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