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デビルサマナー ソウルハッカーズ外伝
【二次創作 官能小説】

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デビルサマナー ソウルハッカーズ外伝-7

Story  2


(データ  トモコ)

荒木友子、14歳。いつも明るい中学二年生。高校受験を控え、塾と学校とを往復する生活が続いている。そんな真面目なトモコは何故かオレによくなついてくれる。パソコンやスポーツの知識に精通しているくらいでそんなになつくものとも思えないのだが、それは置いておくことにしよう。
また、ヒトミに対しても憧れがあるようで、しょっちゅう彼女の事も気に掛けている。そういえば最近は時折家庭教師を頼む事もあるようだ。



 オレはメアリとの勝負を終えた後業魔殿を後にした。もうとうに日は暮れて近所の人通りもまばらになっている。オレは自宅の玄関を音も無く開いた。我が家…う〜ん、いい響きだ。数日前に何とかIDを超法規的措置(別名・偽造とも言うな)で作成したおかげでこうして大手を振って帰れる。
 今日は父は出張で家には居ない。母の方は友人と久しぶりに会っているはずだから、まだ戻ってはこない。少々淋しいが、心配を掛ける事に引き比べるとマシだな…
「遅―――いっ、お兄ちゃん!」
 油断していたオレの右手側から音も無くみぞおちにタックルをかましてきた者がいた。
「げぼはぁっ!」
息が詰まった。その不意打ちに体勢を崩したオレは攻撃者もろとも縺れあったまま後ろにすっ転ぶ。
入ってきた鉄製の門扉にしこたま後頭部を打ち付け、しかもそのまま転倒する。後頭部の着地地点には狙い済ましたかのように30センチ大の狸の置物があり、乾いた気持ちのいい音を立てて接触した。
「〜〜〜〜〜〜〜〜」
(訳:ぐわ〜〜〜〜)
「〜〜〜〜〜〜〜〜」
(訳:あ、頭が〜〜)
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
(訳:イテエエエエ!!)
オレは暫く声にならない悲鳴を上げていた。訳は、オレの気持ちを皆さんに少しでも分かってもらうための配慮だ。こんなさり気ない気配りができるオレってすてきだろ?
「…そう?ま、いいや。お兄ちゃん、おっかえり〜!!」
 オレの苦闘の歴史を無視してトモコはじゃれ付いてくる。昔から仲は悪くなかったが、最近のコイツはまるで…
「おっかえり〜、じゃないだろトモコ。痛いじゃないか!何すんだ!!」
「何すんだって…ナニするに決まってんじゃないの〜」
 からから笑いながらどえらい事を言っている。
「おいおい、どうしてそうなる?!」
「どうしてって…今日は久しぶりのチャンスだって分かってるくせに!」
 表情がころころ変わる。今度のトモコはぷうと頬を膨らませた甘えっ子バージョンだ。チャンスというのが何を指しているのか想像は付いている。でも、それにいちいち応じていたらオレは腎虚になってしまいそうだ。
 こんな時は…そう、サラっと流すに限る!
ぐはははは、そうだ、それがいい、それが一番だ!惚け通してしまえ〜〜〜!!!
一瞬辮髪の似合うナイスミドルが脳裏に浮かび、彼のパワフルさにあやかって惚けてみた。
「チャンス?オレには何のことだか、分からんな〜」
「ギクシャク動きながら言っても全然説得力ないよ?」
「ぐっ…つ、疲れてるからだな。だから、オレはさっさと寝る。早く部屋に行かせて…」
「うん、だからさっさとお兄ちゃんの部屋にいこっ!」
 オレに全て喋らせず、がっとオレの手を掴んで部屋に連れて行く。やっぱり、口では勝てそうにない。結局…二人でオレの部屋になだれ込んだ。師匠、オレには無理でした…
「なあ、トモコよぉ…。もう、こんな事止そうよ。…な?」
 気弱なオレのぼやきはしかし、いそいそと服を脱ぎ始めているトモコの耳には入っていない。
「いいじゃん。お兄ちゃんも気持ちよくなれるし、あたしにとっても受験勉強のストレス発散になるしでイイ事尽くめじゃない」
「それはそうかもしれないけど…いやいやいや、そうじゃなくてだなぁ…」
「だいたい、あたしをこんな風にしたのはお兄ちゃんに責任があるんだからね」
「うぐぅ」
 二の句が継げない。腹水盆に返らず!後悔先に立たず!!さっきからずっと似たような慣用句が頭の中をぐるぐるリフレインしていた。


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